第4章 会合-28
「橘さん、報道部の代表として約束して頂きたいことがあります」
「何ですか?」
「学院の現状は深刻です。この件は綾小路家が早急に解決にあたりますので、貴方がたは手をお引きください」
やっぱり一筋縄ではいきそうにないわね。顔を真っ赤に染めて立ち上がった橘沙羅は、冗談ではないと言わんばかりの表情を浮かべていた。内心ため息を吐きつつ、私は心の中で呟く。
‥これは説得に骨が折れそうね。
「‥あっ‥、ぅん‥」
硬く尖った乳首を摘まむと、火照った身体が腕の中で身悶えする。仰け反らせた首筋へ舌を這わせ、たっぷり唾液をなすりつける。軽く耳たぶを噛むと、それを合図と察し、そろそろ終盤に差し掛かった自白を絶え絶えの息の元、続けようとする。
「‥そ、それで‥先生が、部室に‥、‥んっ、やぁん‥いらっしゃった時、そ、相談を‥、あっ、ああっ!」
股間に伸ばした手を秘所の奥へと潜り込ませ、クリトリスを刺激する。すでにパンティの中は濡れそぼっており、グチュグチュといやらしい音を立てる。ついに耐えかねたように身をすぼめるが、そこで一旦凌辱の手を緩める。
「おっと、まだいっちゃ駄目だぞ、我慢だ、我慢するんだ」
延々と苛め続けてはいるものの、未だ彼女を絶頂へは導いていない。いきかけるたびに、こうやって手を止め、我慢を強いては話を続けさせる。おかげですっかり出来上がってしまった彼女は、快楽の狭間に揺れている。ふふっ、まぁ洗いざらい吐いた後には、ご褒美として女の悦びを教えてやるとしよう。
ともかく、大体の経緯は飲みこめた。あの太もものいやらしい新城先輩のビデオが、早紀の不始末でこいつらの手に渡り、結果として俺のところへ行きついたようだ。あのビデオは売春倶楽部を立ち上げた当時のもので、俺自らが撮影したものだ。場所がばれないように注意を払ったつもりでいたが、僅かな手掛かりから学院の撮影と特定するとはなかなか有能だと褒めておこう。もっともこの女が犯した愚は、よりによって桜井先生に相談したところだがな。
テラス窓の前に据えられた、会長の執務机の前に佇み、尋問の様子を窺う桜井先生は相変わらず落ち着いた表情だが、その瞳には淫靡な光を称えている。これが終わったら彼女にもご褒美を与えてやらねばなるまい。
幸いなことに、報道部はまだ外部に情報を洩らしていないようだ。所詮報道に携わる者など、功利的で名誉欲に駆られた浅ましい輩ばかりか。早急に彼女達に教育を施し下僕としてしまえば、俺の王国も安泰だ。
それに、あの口の悪いでか女は生意気だがいい身体をしていたし、外人もどきの金髪女もなかなかの美貌だ。ムカつく連中ではあるが、俺の前に跪き身を捧げると言うなら、せいぜい可愛がってやるとしよう。