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秘剣露時雨秘裂返しのお満
【コメディ 官能小説】

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淫乱母子3人合流-1

第参ノ章【淫乱母子3人合流】

「ひっ!た、大変!」

軽い頭のお満でも事の重大さは理解が出来た。竿之介に引っ張られて立ち上がると、引かれるままに走りだした。

「待たぬか―!」

身近に迫った叔父の声が直ぐ後ろに聞こえてくる。お満は着物の前を肌蹴たまま胸を前後左右にぷるぷる揺らし、尻もむ剥きだしの状態にも関わらずに賢明に走った。お満の手を引く竿之介も勃てたイチモツを夜風に晒して左右に振りながら走った。

この時の2人にとって幸いな事があった。追いかける叔父と小者たちが中年を過ぎた老年期に差し掛かっていた事だ。

一旦追い付かれそうになったが、しばらく走る内に、歳の差が出てきて見る見る内にその距離を離していった。

町角を何回か曲がる内に、いつしか追手を振り切っていた。

「はあ、はあ、さ、竿之介、止まりなされ、姉はもう走れませぬ」

竿之介に手を引かれて走るお満は弟に懇願した。竿之介は後ろを振り返り、叔父の餅右衛門と小物の執拗な追跡を振り切ったのを確認すると足を止めた。

「ふうう、もうダメ、姉はもう一歩も動けませぬよ」

お満は着物を肌蹴たままで、その場にへたり込んだ。

「もう、大丈夫のようですね」

竿之介もホッと一息ついたが、直ぐにキッとなった。

「しかし、姉上、遁走の最中に突然着物を肌蹴て股を弄り出すとはどういうことですか」

お満の精神は異界に居たが、実体は竿之介の前に居たようだ。

「それにはわけがありまする。何と竿之介、母上が見えられたのですよ」

お満は肌蹴た胸を隠すことなくプルリと揺らしながら、嬉しそうに上体を起こして竿之介の手を取った。

「は、母上が?あ、姉上、常日頃から軽い軽いとは思おておりましたが遂に…。うううっ、無理もありませぬ、色々とありましたからなあ」

竿之介は目頭を押さえた。

「失礼ね。本当に来たんだってば。母上、母上、出てきて下され」

しかしお満が呼んでもお敏は出てこなかった。そんな姉を見ながら竿之介は頭を左右に振って「はあぁ」とため息をついた。

「あ、そだ」

お敏との会話を思い出したお満はぽんと手を打つと、さっきお敏から聞いたように、『お満の中から出ていきなされ』と強く念じた。

すると、目の前の空間の一部に霧が出てきて、その霧の中にいじけた表情のお敏が現れた。

「ほら、竿之介、母上ですよ」

お満が嬉しそうにお敏を指差した。しかし、竿之介はキョロキョロとするだけだった。

「何処にいらっしゃるのですか?」

「何と竿之介には見えぬのですか?ほら、ここ、ここに居らっしゃいまする」

お満は一生懸命に説明するが、竿之介には全く見えなかった。

「姉上、可哀想に…」

竿之介の目から涙が一粒ポロリと流れた。

「違う違う、本当に居るのですよ。母上もいじけてないで竿之介にお顔をお見せなされ」

『だってだって、もう少しだったのに、止めるんだもん』

お敏は威厳も無く子供のようにいじけていた。

「仕方が無いではありませぬか。あのまま続けてたら、『逝く』前に叔父上に切られてあの世に逝っておりましたよ」

『ま、まさかそこまでしないでしょう』

流石に姪に対して、そこまではしないとお敏は思った。


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