母の心残り-6
やがて指の動きは大胆になっていく。蜜にまみれた中指が秘豆から蜜の溢れだす部分を往復した。
そして、勢いのまま今まで何も入った事のない淫口に、指先がクチュリと入った。未通女(おぼこ)の淫口は狭かったが、普通よりも蜜の多さが幸いし、中指は第二関節までズブズブと入った。
「あうう…」
【ひっ、ひいいいい…】
母親の予想以上の反応に少し怖くなったお満は、中指を抜いてたっぷり絡んだ蜜を再び秘豆になすりつけた。未通女のお満はやはりここを弄るのが一番好きだった。
「あああん…あ…ああん…母上、ああん、ああん、破廉恥なお…まんこを…あう…感じて下され…あああん」
【あううう…お満…お満…ああっ、ううう、感じまする…お満のおまんこ…感じまするうう、は…破廉恥な娘…のおまん…こ…あああん…いいわ…いい…あぁ】
異界の中で、見目麗しい生娘の喘ぎ声と、クチュクチュとした水音が響く。
「―あぁ…ああぁ…そ…そうよ…いい、い いのぉ…あっ…ああん…は、母上…こ、 これが…女の…女の…悦び…あっ…あっ …きっ…気持ちいいよう…ああぁー」
【ああっ、あああっ…そ…そんなに弄っ…だ、だめぇ…、あああ…ぎ、ぎもぢいいよう…あああ…もっと…もっとおおお…】
母親の希望の通り、お満の指の動きが激しさを増していく。そしてお満はその時を迎えようとした。
「あっ、あっ、母上、き…きますぞ、あっ…あっ…」
【あああん…ああああん…いい、いいい、こ、これですか…あああん】
お満は最後の山を登ろうと、指の動きを一気に早めていった。
しかし、
「なっ!」
【うっ!】
お満自身が予期もしなかった事に、絶頂寸前のその手の動きを突然何かに封じられた。
「ど、どうしたことか」
【いやああああん、お満、どうして意地悪するのよおおお、ああああああん】
お満が意地悪をして止めたと思ったお敏は、お満の脳内で叫んだ。
「こ、これはお満のせいではありませぬ。何かがお満の手首を押さえて居りまする」
お満が自分の手を押さえる者の存在を探ろうとして、自分の手首を目を凝らして見つめた。すると、今まで周りを覆っていた霧がお満の手を中心に晴れだして、その景色は江戸の町並みへと変化していった。
「…ね上、姉上、正気になりなされ」
ぼうっとした頭に、聞きなれた声が響いた。
お満は自分の手首を掴んでいる者を見た。その者はお満の手首を右手で握りながら、何故か自身の勃起したイチモツを左手で握っていた。
「あれ、竿之介もしてたのですか…」
お満はぼうっとした頭のままで、ぼうっとしながら弟に尋ねた。
「姉上、良かった。ええ、姉上が突然着物を肌蹴て股を弄りだしたので、私も姉上を見ながらいたしておりました。しかし、そんな場合ではありませぬぞ。ほれ、叔父上と小者がほれ、直ぐそこに迫って居りまする」
お満が今まで見つめていた竿之介のイチモツから、竿之介が指刺す方に目を転じると、30〜40間(55〜70m)程先からこちらに走ってくる叔父の餅右衛門と2人の小者の姿が見えた。
餅右衛門の腰には大小の刀があり、憤怒の表情をしながら太刀の柄を握っていた。そして小者の手には木刀が握られていた。