告白は偶然に-7
「俺は好きってちゃんと言ってた」
「セ、セックスでのサービスかと・・・」
「俺はサービスで好きなんていわねぇよ」
「・・・・」
「陽菜が俺の気持ちを知りたくなかっただけだろ?
普通は気づくよ。俺気持ちを隠してなかっただろ?」
「陽菜は俺がいなくて寂しかった?」
「・・・・・」
「ご飯は俺と食べなくても美味しかった?」
「・・・・・」
「陽菜。そろそろ飼い殺しはやめてくれ」
飼い殺しって・・・・
「俺のことを好きじゃないなら、もうここに来るのはやめた方が良い」
この部屋に来ないのは・・・・
考えられない。
そう・・・
「寂しかった。一人でこの部屋にいるのはいや。
大川さんと食べない夕飯は美味しくない。
山田と食べても美味しくない。
昨日の女の子は誰なの?
私の知らない大川さんを知ってるって思ったら、悔しかった」
「うん」
「お願い」
「うん」
「私とずっと一緒にいて?」
私は大川さんにぎゅっっと抱きついた。
「陽菜。それは、俺を好きってことだよ」
大川さんはそう言い終わると私にキスをした。