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冬桜
【SM 官能小説】

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(第一章)-1

眩暈のするような男の肉体が欲しかった…。

鏡面のような男の肉肌のおもてに、凛と咲いた冬桜の花びらが、はらはらと音もなく舞い落ち
る。花びらは、まるで雪が降りつもるように男のからだを清らかに包み込み、澄んだ肉肌に吸
い込まれながら鮮やかに結晶していく。

冬桜の花びらは、私が男に与える鞭の苦痛でありながらも、夢幻の快楽を孕み、彼の肉体を
どこまでも美しく浄化していく…。


………


SMホテルの赤いリノリウムの床に、私のプレイの客である中年の男は、仰向けに裸体を横た
えていた。後ろ手に革の手枷を嵌められたその男は、端正な顔に恍惚とした表情を浮かべ、
引き締まった肉質の胸肌に、鞭の赤い条痕を薄く滲ませながらも、抑揚された艶やかな光沢を
漂わせていた。

下半身の縮れた黒い繁りの中からは、わずかに頭をもたげたペニスが、生まれたばかりのひな
鳥のような肉皮をふるふると震わせていた。男は、私の開いた足元で唇を薄く開け、私の放尿
を待っていた。私の股間を覗き見る男の潤んだ瞳が尿意をくすぐる。私は自分の花肉の奥が少
しずつゆるみ、湿り気を含んでくるのを感じていた。

「燿華女王様、どっ…どうかあなたの聖水を…お与えください…」男は私のぬめった尿口を
舐めるように覗きながら言葉を洩らした。

彼は私の放尿を意識し始めたのか、腰を悶えさせながら勃起を始める。私は瞳を潤ませながら
聖水を哀願する男の顔を足元に見下ろすと、私の欲情が花唇を濡らし始め、膣の奥から震え出
すような快感が滲み始める。

「私の聖水を待ちこがれるあわれなペニスだわ。恥ずかしくもなく、こんなに勃起して…」
私は尖ったハイヒールの爪先で、勃起の収縮を小刻みに繰り返す男のペニスを彼の腹部に押し
つけ、卑猥に捏ねまわす。

…ああっー、あうっ…

男は生白い腿の内側をこすりあわせ、まるで女のように悶える。ぬるりとした肉幹の包皮が
ハイヒールの底に粘りつき、ペニスが軟体動物のようにゆがんでくる。

「鞭で楽しませてあげたというのに、あなたはわたしの聖水さえも欲しがっている…身勝手な
奴隷だわ…」
私は赤剥けたペニスの先端を厭らしく足先でしごくと、ペニスはさらに堅さを増しながらぬら
ぬらと漲り、やがて斑模様に色素が沈着した亀頭の鈴口に透明の液を滲ませる。

「はっ…早く、早く聖水を…」
私は彼の身勝手な口調に男の白い腿の内肉にハイヒールの踵を強く喰い込ませる。

「あぐぅーっ! ああっ…」

男は体を仰け反らせると激しく嗚咽を洩らした。腰が浮き上がり、生きた小魚のようにペニス
が撥ねる。

「奴隷のくせに、一体誰に向かって言っているのかしら…」
男を罵倒する言葉を吐き、私はハイヒールの尖った爪先で、彼の弛んだ垂れ袋をつつく。硬く
も柔らかくもない睾丸が垂れ袋の中で淫靡に蠢く。
「ううっ…、あっ…」
男は快感と苦痛が入れ混じった嗚咽を洩らす。ハイヒールの靴底で男の性器を嬲る快感は、私
の膣穴を冴え冴えとした欲情で芽生えさせ、溢れる愛液でしっとりと濡らしていく。


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