〈終着点〉-7
「こ、こんな下品な真似するなんて!!……変態ッ!!貴方達は変態よ!!!」
もう意識を取り戻していた春奈は、サロトを視認するや罵倒してきた。
首の後ろに回された鉄の棒の、その中心に手錠の鎖を麻縄で固縛され、そして腕を広げるようにされて、肘も鉄棒に麻縄で結わえ付けられていた。
そして、その鉄棒の先端に、膝と足首を拘束する為の麻縄を、結び付けられていた。
更には、その鉄棒の両端に結わえられた麻縄はベッドの裏側に通され、ギッチリと縛り付けられている。
つまり春奈は、鉄棒と麻縄で開脚の格好にされ、ベッドに拘束されているのだ。
『ふむ……これは美津紀と初めて“遊んだ”時の格好に似ておるのう。懐かしいわい……』
吊られているか寝転がされているか以外、あの日の美津紀に酷似した緊縛……美津紀は高校の制服で、スカートの広がりでパンティーが隠れていたが、春奈のスーツではタイトに過ぎ、早くも白地に水色のストライプ柄のパンティーは丸見えだ。
しかも腕と平行になる程に吊られた“ふくらはぎ”は、はしたないと呼ぶ以上に股間を全開とさせており、無防備と呼ぶ以外の何物でもなかった。
「何よ…?来るなら来なさいよ!!噛みついてやるんだからッ!!!」
すっかり発情した瞳を潤ませ、分厚い唇から涎を垂らしたサロトは春奈に近付いていく……写真で見るより美しく、縛られる事で更に魅力を増した春奈に、サロトは美津紀以上に胸を高鳴らせていた……。
「ちょっ…とぉッ!!ふざけた真似しな……こ、このぉッ!!」
サロトは、真っ直ぐな瞳で睨み付けてくる春奈の股間の前で四つん這いになり、丸出しになっているパンティーに顔を近付けた……これではいくら瞳に怒りの炎を灯そうが、サロトには届かない……そして無神経なサロトは、鼻息を荒くして秘密の臭いを嗅ぎ始めた……。
「やめ…てよぉッ!!頭がどうかしてる…!!やめてぇ!!!」
サロトは春奈の太股に手を添え、薄布に包まれた膨らみに鼻を擦り付けた。
勝ち気な台詞を吐いていた春奈だったが、さすがに秘部の臭いを嗅がれるという恥辱には耐えられないらしく、必死に蹴りつけようとして脚を振り回した。
……いや、意識ではそうだが、もう脚は機能を失われており、ただただ屈辱的な行為に晒されるだけだ。
『んふッんふッ……これは小便の臭いかのう?んふんふッ……鼻が曲がりそうなくらい酷い臭いじゃ……』
「あ、貴方の息の方が臭いわよ!!……離してッ!!…もう離せよぉッ!!!」
汗の滲み出した鼻が割れ目を擦り、生温かい吐息がフンフンと吹き掛けられる。春奈の蹴りは、ビクビクと痙攣したように跳ねるだけで、サロトには擦りもしない。
正に無駄な足掻きだ。
そしてサロトの鼻息は股布を下がっていき、尻の割れ目にまで到達してしまった。