〈終着点〉-12
『これは小さなクリちゃんじゃのう。優しくペロペロしてやるぞぉ?』
もう何も感じない……あるのは、この大地で心身共に破壊され、最後には朽ちて棄てられるという運命への恐怖と絶望……サロトの舌が秘豆を擽り、秘穴の入り口までも舐め回しても、身体は硬直したままだ……。
「嫌よ…嫌……助けて……誰かあぁ!!!」
汚ならしい音が股間から響き、欲望に塗れた舌は肛門までも舐める。
このまま喰われていくのだ。
姉妹の悲劇に胸を痛め、巻き込んでしまった喜多川姉妹に懺悔の涙を流し、そして、ただの性家畜としてしか生きられない自分自身に、悔恨するしか無いのだ。
『春奈ちゃんはワシの可愛い花嫁として、ずっと傍に置いてやるからのう……どれ、そろそろワシの“物”だと〈印〉を付けてやろう……』
「ッ…!!!」
サロトはスッと立ちあがり、衣服を全て脱ぎ捨てた。
そして立ち膝になると、両手で春奈の太股を抱え、自分の股間を春奈の股間へと近付けた。
ガマガエルのように膨れた腹から、真っ黒な肉棒がニョッキリと伸び、その尖端にある亀頭は、尿道口をパックリと開けて牡汁を垂れ流している。
その悍ましい肉塊は、道端で干からびた犬の糞のように真っ黒で、歪な形をしていた。
それは、紛うかたなき“汚物”だった。
「嫌あぁぁッ!!麻里子お姉さあん!!る…瑠璃子お姉さあんんッ!!!」
春奈は既に食害されてしまっていた姉の名を呼び、助けを求めた。
あの日、美津紀が叫んだように。
あの日、瑠璃子が叫んだように……。
『ん?牝豚がなんじゃと?便器がなんじゃと?グッフフフフ……』
春奈の秘穴はサロトの涎で濡れているだけで、挿入の摩擦を軽減させるには不十分だ。
いや、これ以上の屈辱を受け入れまいと、秘穴が意思を持ったように硬く口を閉ざしているのだ。
思うように潜れない亀頭は怒りに膨れ、楔のように突き刺さって無理矢理に抉じ開けに掛かった。
「やめて、入んない!!そんなの入んないぃッ!!!…い…痛いぃぃ!!!」
固い地面に杭を打ち付けるようにして、亀頭は秘穴にジリジリと潜っていった。
虚しい哀願は部屋中に響き、春奈の秘穴はメリメリと哀しい破壊音を発する……容赦の無い亀頭が秘穴に完全に入り込み、肉棒が力強く子宮を目指すと、純白のシーツに真っ赤な純潔の涙が滴った……。
『うほぉッ!!春奈ちゃんも処女じゃったか?そういや美津紀も処女じゃったのう』
サロトの瞳には、胎内に汚物も同然の肉棒が入ってしまった絶望と、初めての貫通による激痛に、痛々しく歪む春奈の顔が映っていた。