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Betula grossa
【ラブコメ 官能小説】

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嫉妬......-18

「んっ....んんっ....」
亜梨紗は舌を入れようとしているみたいで、周りの状況を理解している純君は抵抗しているみたいだった。
「純....どうしたの......えっ?えっ!!えぇっ!!」
完全に目が覚め今の状況を理解した亜梨紗が
「お前アタシが寝ているのをいい事に....人前でなんて事をしてくれるんだ!」
真っ赤になって抗議した。
(お前からキスしたんだろ!)
その場の全員が亜梨紗にツッコミを入れるところだが誰も言葉に出来なかった。
「ゴメン......」
純君が頭をかきながら謝ると
(なんでお前が謝るんだ!)
なんていうツッコミは置いておいて
「お前はもう亜梨紗の尻に敷かれているのか?」
そんな別のツッコミを入れてしまった。
「はい......」
うなだれる純君を亜梨紗は睨んでいたが
「惚れてしまった弱みがありますから......」
照れくさそうにそんな言葉を口にすると亜梨紗は真っ赤になって俯いてしまった。
「あ〜あ、彼氏がいない梓と紗弥香には目の毒だな!」
私が呆れたように言うと
「香澄だっていないくせに!」
そんな紗弥香のツッコミに
「私は男に興味がない!」
そう私が答えると
「香澄さん....男の人に相手にされないから女の人に走ったんだ....」
亜梨紗が呟いた。
「亜梨紗!聞こえてるぞ!なんならこれから亜梨紗に新しい世界を教えてやろうか?」
「ひぃぃぃっ.....」
亜梨紗は純君にしがみついた。
「香澄さん!それ洒落になりません!」
怯えたようにしがみつく亜梨紗の肩を抱いて純君は呆れたように口にした。
「ハハハ......それじゃ邪魔者は消えるよ!これから飲み直すぞ!」
私は梓と紗弥香の肩を抱いて部屋を出た。



香澄さん達が部屋を出て行くのを確認して
「お前何やってんだよ!香澄さん達が見ている前で......」
「だって....」
「俺は別にいいけど....お前はいいのか?お姉さんもいたぞ!!」
亜梨紗は想い出して真っ赤になっていた。
「言わないで....想像したくない......」
そう言って頭から毛布を被った。
「ねぇ....叔母さんにあげてたチョコまだある?」
「ん?ああ....テーブルの上に置いてあるよ!」
亜梨紗はテーブルに手を伸ばしチョコを一粒つまむと
「はい......」
唇に挟み俺の方を向いた。
「えっ!!」
俺は躊躇いながらも亜梨紗にキスしてチョコを受け取った。
「瑞希には内緒だからね!」
「わかってるよ!言えるわけないだろ!」
「あの時、瑞希をからかっていたけど....同じになっちゃったな....」
「俺は嬉しいけどね....」
「バカ....」
亜梨紗はそう言って俺の脇腹を抓った。
「痛ててて....お前さぁ....少しは手加減しろよ!」
「ゴメン......」
亜梨紗は再びテーブルに手を伸ばして、チョコを一粒つまむとさっきと同じように唇に挟んだ。俺はそれを躊躇わずにキスして受け取った。


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