第24章 生えてないの・・・生まれつきなのよ・・・-1
ひたぎはソファーから立ち上がり、窓辺に立つと、するすると制服を脱いだ。差し込む光の中に白い下着姿のひたぎが浮かび上がる。
「プロポーションには自信があるの。気に入ってもらえるかしら?」
胸や腰回りは膨らみきっていないものの、ウエストが細くくびれ、均整の取れた曲線は本当に美しいものだった。昴が息を呑んでひたぎを見つめる。
「ひたぎ・・・綺麗だ・・・」
「でも、胸は大きい方じゃないの・・・」
ひたぎは、そう言うとブラを外し、はらりと足元へと落とした。
「大きさなんて問題じゃない。綺麗だよ・・・本当にきれいだ・・・」
小さいながらも、乳頭が上を向いた完璧な形の乳房だった。
ひたぎの自信に溢れた表情が、いつになく硬いものに変わる。気がつけば、華奢な体が小刻みに震えていた。
「ありがとう。でも、一つだけ気になることがあるの。人にあって自分にはないもの、手に入れようとしても手に入らないものがあるというのは、とても辛いことなのよ。もし、笑われたらと思うと、とても怖かった。でも、勇気を出して打ち明ける。あなたにこの体をあげたいから・・・」
ひたぎが昴に背を向け、真っ白なショーツをスルリと抜き取った。そして、ゆっくりと昴の方へ体を向けた。
「生えてないの・・・生まれつきなのよ・・・」
「なんてことだ!気にすることなんてまったくない!それどころか僕に取っては理想の人だよ!」
「どういうこと?生えてない方が良いの???」
「パイパンが嫌いな男なんていない。欧米の淑女は綺麗に剃り上げるの普通なんだ。それどころか、生えてなければ、より肌が綺麗じゃないか。君は人が持つことができない美しさを手に入れた特別な人なんだよ。ああ、ひたぎ、君は本当に美しい。僕は今にも爆発しそうだ!」