どっちつかずの気持ち-1
仰向けになって、膝を曲げて呼吸を整えるあたし。
でも彼はそんな暇など与えずあたしの両膝をグッと掴むと、それを左右に思いっきり割り開いた。
何度も見られているとは言え、そうやって脚の間をマジマジ見られているかと思うと、顔を背けたくなるほど恥ずかしくなる。
「久しぶりのせいか、なんかすげえことになってるぜ」
彼は相変わらず馬鹿にしたような口調で、そう吐き捨てながら一向に触れることなく見つめるだけだった。
ついさっきまで、あたしの身体中を彼の指や舌が這いずり回って、熱く求められていたと思っていたのに、いざあたしが上り詰める寸前で彼はそれをピタリと止めるという行為を何度も繰り返されていた。
次第にそのもどかしさに身体はどんどん疼いて、快楽を貪ること以外のことは考えられなくなっていた。
早く頭が真っ白になりたいのに、焦らすだけ焦らされてあたしは気が狂いそうになっていた。
「る、塁……あたし……」
潤んだ瞳で、この先にある快楽を待っているけれど、一向に彼は動かない。
「久しぶり過ぎてやり方忘れちまったよ。
玲香、どうすればいいのか教えて」
「…………」
咄嗟に久留米さんの顔が脳裏によぎった。