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磯崎恵利子 15歳の受難
【レイプ 官能小説】

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桜貝の夜曲 ★-1


「どうして……」
処女喪失の悲しみに打ち震える恵利子から絞り出された非難の言葉。

「美しいから」
同時にそれに対する端的な答えを暗闇の記憶の中から想い起していた。

「意識さえあれば、私が守ってあげたのに…… そう、あの時みたいにね」
もうひとりの恵利子が現れ囁きかける。

「気持ち良いのか?、磯崎?」
小学生時代、同級生少年から受けた屈辱的な行為と言葉。

「恵利子の中に射精する」
数時間前受けた、耳を覆いたくなる言葉。

「では、何故あの時助けてくれなかったの?」
再び自身に問いかける恵利子の瞳は虚ろなままである。

「だって貴女、……うに ……なの?」
もうひとりの恵利子は遠慮がちに、そう答える。


 2006年7月11日 火曜日

三度目の要求を終え帰宅すると、一時も早く温かい湯でその身を洗い流し、清めたい衝動が抑えきれない。
行為後シャワーは浴びていたが、その様なものでは到底拭いきれない不快感。

夕食を摂り終えると、何時もの順番で家族が入浴して行く。
その原因が自身にあったが、この時ほどその順番を恨めしく思う事は無かった。

 中学生の頃から恵利子は、家族の中で最後に入浴をしていた。
その原因は、単純かつ明快であった。

年頃になるにつれ入浴時間が長くなり、姉を慕う双子の妹たちでさえその長さに閉口した。
加えて恵利子が、入浴時にその日の気分で使用するアロマオイルの香にも、少なからず原因はあった。

女系の磯崎家にあって、清楚で清潔である点は互いが共有する点であったが、香りについてはそれぞれの趣味趣向もあり、これについては母親でさえ呆れ、結果的に現在の順番に至ったのである。

 待ちかねた順番が来るとバスタブの湯を張り替え、入浴剤を入れアロマオイルをたく。
季節により多少の変化はあったが、総じて柑橘系の香を好み、中でもベルガモットの香が一番のお気に入りであった。
湯船に身を沈め瞳を閉じ一日を振り返り、心身の緊張を解きほぐす入浴は恵利子にとって至福の時である。

 しかし月に2度、男から強いられる関係の後は、些かその入浴方法は変わっていた。
入浴前にいつにも増して、長い黒髪と珠の様な肌を洗う。
そして男の指先、舌先が触れた箇所を入念に洗い清めるのである。

それは胸元双球の膨らみから、太腿の付け根にひっそり息づく蕾に集中していく。

「あっ、痛っ」
処女を奪われ6週間、意識無く関係を持たされた時を含めれば4度目。
当然その行為にまだ耐性がある訳も無く、清らかだった膣孔には解放されてなお、鈍い痛みと異物感が残っていた。

「はっ、うぁっ、ぅぅ……」
ボディーソープが裂傷痕を刺激し、放課後強いられた行為の記憶が呼び起こされる。
それでも恵利子は、そこを洗い清めずにはいられなかった。

いったい何度、男の“精”が自身の胎内で放たれたのあろう?
無意識の中穢された“時”、そしてこれから繰り返し穢されていく“時”。
それを考えただけで……


 そして数時間前
「恵利子、良いよ、恵利子のマンコ気持ち良い」

自らをファーストネームで呼び、淫猥かつ下品で聞くに堪えない言葉を口にし続ける男。
それは自身の耐え難い痛みで始まり、侮蔑する男から放たれる歓喜の飛沫が放たれるまで続く。

 上品な服の着こなしに洗練された言葉使いは、深い知性と教養すら感じさせ、総じて男の人間性を少なからずうかがわせる。
それは互いに大きく離れた年齢を除けば、恵利子に取って興味の対象になる異性の価値観に少なからず準じていた。

移動中の車内において、男の表情や言葉の端々まで恵利子は鋭く観察した。
もっとも会話といっても男の一方的なお喋りの様な物で、恵利子がそれに返答をする事はなく冷たく侮蔑の表情を浮かべていた。
当然と言えば当然の対応で、誰しも自分を穢した相手と楽しくお喋り出来る様な精神構造の人間は居ないであろう。

しかし話の内容は恵利子の価値観や興味の対象を的確に把握しており、完全無視を決め込んでいるに関わらず無意識に頷いている時すらあった。
忌々しく嫌悪し憎しみの対象である男から発せられるそれは、不思議と恵利子を苛立たせる事無く逆に興味深くもあった。

 男の口数はラブホテルに入室すると極端に減少したが、時折発する言葉は車内とは一変して恵利子のパーソナル性に移る。

総じてそれは恵利子を褒め称える様な美辞麗句であったが、決して媚びへつらう様な厭らしさは無く心底そう感じている事を伺わせる。
それは男が自身の欲望の塊を恵利子の中心に深く沈める瞬間まで、制服と下着を脱がせベット上その全身に舌先を這わせている間も続けられた。

メリメリと引き裂かれる様な感覚…… それと同時に男の薄い鍍金が剥がれ落ちる。
少なくとも恵利子はその瞬間からをそう感じていた。
男の身体の一部、先端が、自身の中心を引き裂く痛みを持って蹂躙しはじめる。
同時に先程とは別人の様に淫猥な言葉を囁きはじめ、快楽の表情を浮かべる下衆へと変わり堕ちる男。

「恵利子…… 恵利子のマンコ、恵利子のマンコ、気持ち良い」
引き裂かれる様な耐え難い痛みと共に身体が揺すぶられ始めると、同時に単調で退屈な言葉が男の口より発せられ心身ともに穢される感覚。

その間恵利子は車内同様侮蔑の表情を浮かべ、その大きく魅力的な瞳からは光が失われ視線の先は空しく天井方向を彷徨う。

十数分、恵利子にとって、苦痛且つ空しい時間が流れる。

「恵利子の中に…… マンコの中に出す。恵利子のマンコの中に射精する」
その瞬間、恵利子の全身に緊張が走る。


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