中学3年生 ヒロキ-7
そんな日々が続き、冬も終わりに近づいて来た。
受験シーズンの春がやってきたのだ。
しかし、ヒロキは野球での推薦入学が決まっていたので
お気楽なものだった。
「他のみんなは大変そうだなー。」
「あんまりのんびりしてると入学してから困るよ?」
「、、、じゃあ先生、あれ、、やってよ。」
「あれ?」
「問題解けたらってやつ。」
「だめよ。」
「どうして?」
「だめなの。だめなものはだめっ。」
あたしは頑なに拒んだ。
キスだけで終わる自信がない。
ぶちゅっっ
「いやっ、、」
ヒロキはあたしの唇を強引に塞いだ。
そしてこの間のキスとは違い、
荒々しくあたしの口に入り込んできた。
急に訪れた官能的な出来事にあたしは気を失いそうだった。
そしてヒロトは舌を絡ませたまま
あたしの胸に触れた。
「いいよね?」
そんな確認は無意味だった。
もう完全にその気になっていたのだから。
キンコンカンコーン
授業終わりのチャイムがなった。