中学3年生 ヒロキ-11
ヒロキはあたしの持ったままのマグをテーブルに置き、ちゅっと口付けをした。
いつもは座って会っているので気づかなかったけど
身長はあたしより20センチくらい高い。
キスをする時に首を傾ける仕草が堪らなくそそられる。
ここは塾のパーティションの囲いの中ではない。
ふたりの舌を絡めあう唾液の響音が聞こえる。
初めて唇を重ねた時よりも明らかにいやらしくなっていた。
ヒロキの大きくてごつごつした手は
あたしの頬を撫で、髪に触れた。
そしてあたしの耳に指先を滑らせた。
「んんっ、」
敏感な耳を触られて思わず声が漏れる。
気を良くしたらしいヒロキは唇を離れ
耳の淵をすすーっと舐めた。
「んっ、、だ、め、、」
その熱い舌は耳からゆっくり首筋へ下りてきた。
あたしは立っていることもままならず、もじもじと下半身をくねらせた。
「ベッドいこ?」
こちらのペースで悪戯したい気持ちもあった。
このままではやられっぱなしで情けない。
最高のキスではあったが、攻守を入れ替える契機を求めた。
だが、こんなに年下の中学生に感じさせられることへの羞恥が
さらなる快楽へと誘うのだった。