自殺サポートサイト(2)-1
薄暗い石畳の部屋に、鉄格子で区切られたスペースが幾つもある。その一つに美里、恵美、彩がいた。
三人は衣服を剥ぎ取られ、手足を枷で拘束されていた。
重い鉄の扉が開き、一瞬光の線が石畳を照らした。
ガチャリと音が鳴り響き、錆びた鉄戸が開かれる。
美里は重い瞼をうっすらと開けた。
メイドのような服を着た女が、床に何かを置いている。その女は器のような物を三つ置くと、檻を出て鍵をかけた。
そして隣りの檻に再び器を運び込む。
隣りにも女が三人いた。その中の一人が、地を這って器に顔を埋める。
「何してるの?」
メイド服の女がその女の髪を鷲掴みにして、石畳の上を引きずり回した。
「『よし』って合図が出るまで食べちゃダメでしょ?」
引きずり回した女の横顔を踏み付け、メイド服の女が言い放った。
美里はその光景を目の当たりにし、声が出ない程の恐怖を感じていた。
「終わりました、ご主人様」
和子が画面をぼんやり眺めている浩二のもとへやってきた。
「あぁ、ご苦労。様子はどうだ?」
「はい、順調です。ただ、何人かはまだ反抗的ですね」
「そうか」
画面には有名な政党の党首が映っていた。
その全裸の男の体に、後ろ手に拘束された女が四人、泡立てた乳房や陰毛を擦りつけていた。
「もう少し様子を見て、変わりそうになければいつものように殺せ。自殺する気だったんだ、問題ない」
「かしこまりました」
和子はイスに座った浩二の前に跪くと、半勃ちの肉棒に舌を絡めた。
「お前はほんとによくできたメイドだよ」
浩二は満足げに和子を見下ろした。
「恐れ入ります」
和子はそれだけいうと、奉仕を再開した。
この館には、業界の大物がよくやってくる。
みな性欲を吐き出すために大枚をはたき、時に女を買って行くのだった。