モテ期は偶然に-4
この1週間で陽菜の弱いところを見つけ出した。
首を舐めれば力が抜ける。
俺仕様に仕立ててやる。
俺じゃなければ感じないようにしてやる。
俺がいなければ寂しくて死んでしまうようにしてやる。
いささか自分の行き過ぎた感情をもてあまし
陽菜にぶつけないように大事に抱きしめる。
今抱いているのは「俺」だと分からせるためにゆっくりと髭で愛撫してやる。
この女は俺がどれだけこうなることを望んでいたか知らない。
この女は俺が夢の中で何度、犯したか知らない。
大事に大事に抱いてやる。
陽菜。陽菜。ひな。
指を陽菜の中に入れると
俺の指を待っていたかのように潤いだす。
その潤いをひと舐めすると
陽菜の身体がピクッと震えた。
入れていた右手の中指を伝って
右の手のひらまでゆるりとしたところで
指を引きぬいた。
「あ・・・」
残念そうな目で俺を射抜く。
「今入れてやるから」
ゴムを付けてゆっくりとじらすように陽菜の中に入った。
絡みつくような愛液と
締まる膣の内側で俺を離さない。
キスをすれば舌が絡み合う。
唾液が流れていやらしく糸を引く。
乳首を髭で撫でてやれば声より身体が反応する。
「陽菜。好きだよ」
陽菜。よく考えろよ。
これがスポーツかよ。
そんな自分の問いかけにおかしくなって笑いがこみ上げた。
陽菜の痙攣とともに俺も自分を解き放った。