モテ期は偶然に-2
「え〜っと。このマンションの家賃は?実家がお金持ち?」
「いや。両親は普通のサラリーマン」
「なんで無職なのに生活できるの!」
「サラリーマン時代の貯金を食いつぶしてる。貯金がなくなったら働く」
「貯金ってすごくあるの?」
「ねーよ?でも俺遊ばないからな。あと1年ぐらいは無職でいられるかな」
陽菜は無職って言葉を毛嫌いするような目で俺を見た。
「で?後輩の告白を俺に聞かせてどーすんだ?」
「ん?どうもしないよ?ただの世間話だよ」
「世間話ね・・・」
こいつは俺が自分を好きだってことに全く気付いてねぇ・・・
始めは俺にヤキモチを妬かせるつもりかと思ったけど
こいつは長年干物だったから
男との駆け引きなんか忘れてるっぽい・・・
とことん勿体ねぇ。
「陽菜ちゃんさ?ほぼ毎日ここに来てるけど。
食後にセックスするって分かってて来てるよな?」
「うん・・・」
ポッと赤くなったウブさがかわいい。
「どーゆー了見でセックスしてるわけ?」
「え!りょうけんって・・・ス、スポーツ・・?」
はぁぁぁぁ?
俺とのセックスをスポーツだといい切りやがったな?