投稿小説が全て無料で読める書けるPiPi's World

傍らに咲く花
【同性愛♀ 官能小説】

傍らに咲く花の最初へ 傍らに咲く花 34 傍らに咲く花 36 傍らに咲く花の最後へ

夢か現(うつつ)か-7

陰毛の形を綺麗にしてあげると言う松本に対し、激しい抵抗を見せていた小夜。


そんな小夜にあのバカは、勝手に部屋のどこかからビニール紐を持ち出して、ベッドのポールに手首を縛り付けて――。


再びダラダラ溢れ出す脂汗。


恐る恐る視線をベッドのポールの方に向けると、ベッドの脇にあるサイドテーブルにビニール紐が置いてあった。


あれ、あんなの置いてあったっけ……?


血の気がどんどん引いていく。


「……翔平?」


動きが止まった俺を、不思議そうに小夜が見上げる。


いや、アレは夢だったんだ!


そう自分に言い聞かせた俺は、やや強引に小夜の履いていた黒いパンツのベルトを緩め出した。


「きゃっ! しょ、翔平っ!」


違う、違う、アレは夢だ!


無理強いはしないと決めたはずなのに、真実を確かめなければという焦りからか、じっくり愛撫をする余裕すらなく、ショーツの中に手を入れる。


「んっ、翔平……い、痛……」


彼女はそんな俺が恐くなったのか、俺の胸を押し返そうとするも、お構いなしに小夜を抑え付ける。


――もしアレが現実で、小夜のココを整えたと言うのなら、剃り跡が残っているかもしれない。


バクバクする心臓は、決して興奮してるからじゃない。


緊張と不安で、俺の頭の中はおかしくなりそうだ。


息を荒くした俺は、そのまま彼女のヴァギナに手探りで触れた。


「やっ……!」


「…………!」


思わず目を見開いたまま、動きが止まる。


そのままこの部屋は時間が止まったみたいに静かになった。


「し、翔平……どうしたの……?」


ゆるりと小夜を見つめれば、怯えたみたいな潤んだ瞳。


そんな彼女から目が離せなかった俺は、喉を上下に動かしてから、心の中で呟いた。




――あれは夢……ですよね?





ー終ー






傍らに咲く花の最初へ 傍らに咲く花 34 傍らに咲く花 36 傍らに咲く花の最後へ

名前変換フォーム

変換前の名前変換後の名前