エッチは偶然に-4
唇を割って入ってきた舌は肉厚で私の中をかき回す。
唾液が口の端から流れ出るのもかまわずに
私の口中をむさぼりつくされて意識が飛ぶ。
首を丹念に舐められるとお隣さんの顔の半分に生える髭が
微妙な感じで私の皮膚を刺激した。
「ん・・・ひげ・・ぃや」
くすぐったくて首をひねれば
「髭付きとセックスするの初めてか?」
とわざと髭で刺激する。
私の反応ににやりと笑ったお隣さんに余裕な素振りで
ゆっくりと抱えあげられベッドに下ろされた時は
「はやく・・・」
とつぶやいていた。
ニヤッと笑ったその顔は街灯と同じくらい暗い部屋の間接照明の中で
私をとらえ、離さない。
私から視線を外さずにTシャツを脱ぎ棄てて
ジーンズのボタンに手をかけた。
じっと見ていると恥ずかしくなって視線をそらした私の顎を持って
「誰に抱かれるのか目をそらすな」
と言い放つ。
ゆっくりとほほを撫でられ
さっきとは違う優しいキスをされる。
その時も髭で私をいたぶるのを忘れない。
「陽菜」
囁くほどの声で呼ばれた名前は
まぎれもなく私の名前で
私は両手をお隣さんの首にひっかけた。
両方の胸を空気にさらされ
ゆっくりとなめられ、乳首をいじられる。
久しぶりの感覚に頭がしびれる。
下着の中に手を入れられた時にはすでに濡れていた。
「ぐちょぐちょじゃん」
わざと耳元で言った小さな声は
中に入れられた指とリンクして
私の感覚を刺激する。