第23章 女心を折り重ねて磨き上げたものなのよ。-1
昴の腕の中でひたぎが甘える。
「私、綺麗になるわ。もっともっと自分を磨き上げて・・・瞳さんより綺麗になる」
「ひたぎは十分に綺麗だよ。でも、ドレスアップしたひたぎの姿は見てみたいな。今でも瞳さんと十分に張り合えると思うよ」
「今のままでは適わないわ。もっと内面を磨かないと、思いの強さだけなら負けないけど、瞳さんの女性らしさ、あの艶は自信の現れよ。沢山愛されて、恋をして、女心を折り重ねて磨き上げたものなのよ」
「ちょっと待った!沢山の恋って、ひたぎ、まさか!」
「馬鹿ね。一人でいいの。昴が人の3倍も愛してくれるように綺麗になるの。そして、昴の寵愛を受けて、また女を磨くのよ。もっともっと昴に愛されるようにね。そうして、昴の心の中を私でいっぱいにして・・・昴の心から瞳さんを追い出しててしまうの」
「今でも人の百倍愛したいのに、それは大変だ」
「さっそく、はじめようかしら」
「どうするんだ?」
「あなたの心の中を私でいっぱいにして、瞳さんを追い出すのよ・・・私の体を見せてあげる」