制服の記憶 ☆-1
深い眠りから目を覚まし、改めて千章は自身を笑った。
自身の欲望に身を任せ、何の非も無い少女を二人レイプした。
鬼畜にも劣る所業……
尚且つ二人の目の少女においては、今尚その身体を貪り続けている。
そんな自分が少年時代の想い出に酔い涙しているのだ。
その滑稽さに呆れ……た。
憧れた少女の面影を残す少女を罠にかけ犯し、……今も犯し続けている。
昏睡状態の恵利子を何度も犯し撮影し、それを鑑賞しながら再び少女辱める。
傍らには眠りに就く前に二度射精した無形の容器が佇む。
恵利子にセックスを強要する時同様、極薄のポリウレタン容器にその想いを放つ。
……5時間近く眠りに就いていた様である。
眠りに就いた後もモニターに映されていたであろう磯崎恵利子の記念品はすでに停止している。
しかし眠りから覚めると自身の下腹部息づく欲望は、再び痛い位にイキリ立ち狂おしい程に恵利子との粘膜の摩擦を欲している。
同時に自身の腹部に残る深い刺し傷痕に思いを馳せる。
「佑香……」
再び石崎佑香への想いが甦る。
石崎佑香は千章流行の中学生時代のクラスメートである。
正確には中学一年時に憧れを抱き、歪んだ想いを強いた少女である。
……1984年、千章の記憶は少年時代へと誘われていく。
土曜日の放課後、時計の針は午後5時を回ろうとしていた。
吹奏楽部の練習を終えた後、少女は少年の待つ写真部部室に約束通りやって来た。
部室と言っても理科実験準備室。
学校に対し大した貢献の無いクラブの部室なんてこんなものだ。
スペースにして6畳程度、実際にはいろいろな物が乱雑に置いて有より狭く感じる。
少年少女二人きり、微妙な沈黙が流れる。
数分の後、少年が1週間待ち望んだ答えが消え入る様な声で聞こえてくる。
少年の要求に応じる返事をした少女であったが、戸惑いおずおずするばかりで一向に進む様子は無い。
たまらず焦れた少年は、穏やかだが強い意志を込めて少女に促す。
「石崎さん、早くスカートの中脱いで下さいね」
あえてパンティーと言わず、スカートの中と言ったのが少なからず少年の育ちの良さを伺わせる。
その穏やかな口調に要求されてる内容が違えば、佑香もすんなり従ってしまうところである。
それでも数秒の後に意を決すると、丈の長い制服のスカートの中に少女の両手が消える。
沈黙の中、丸める様に濃紺のブルマを右脚左脚の順番で引き抜く。
恐怖から来る緊張の為か、少女の膝が軽く震えはじめる。
その緊張を抑え込む様に、演奏前によくする様に大きく深く深呼吸する。
少女は自分自身に言い聞かせてみる。
いつもお風呂に入ったりする時に、みんながしている事じゃない。
そうそう、みんなが毎日してること。
どうってこと無い事だよ。
ただし今はいつもとは状況は大きく異なっていた。
自宅の脱衣所はなく、自分の通う中学校の校内。
そしていつもは誰の目も無いところで脱衣するのだが、目の前には同級生の少年が今や遅しとその瞬間を待ち構えている。
ブルマを引き下ろしただけで、少年は満足するはずも無く次の動作を少女に促す。
恥ずかしさから、紅潮した顔を俯かせると少女は次の動作に移る。
薄ピンク色の布切れが膝近くまで引き下ろされると、ブルマと同じ様に右脚左脚の順番
で引き抜かれる。
引き抜かれた布切れは、恥ずかしさからすぐにスカートのポケットに押し込まれる。
これ以上の動作は、もう少女にとっては不可能であった。
「お願い…… 許して、お願いだからこれで許して下さい」
消え入りそうな声で少女が懇願する。
肩が小刻みに震えだし涙がこぼれ落ちる。
少年は残酷に首を左右に振りながら歩み寄る。
そして右手が少女のスカートの裾に伸びて行く。
「お願い、やめて……」
少女は両手で顔を覆い、たったまま泣き始める。
構わず少年は少女の正面に座り込むとスカートを捲り上げる。
丁度顔の高さに少女の中心が来る格好となる。
色白の肌に青い静脈がぼんやり透ける様に見える。
そして中心の部分には、髪の毛の様にか細い恥毛が疎らに生え浅いスリットを申し訳程度に隠している。
「この体勢だと全く中心部が見えないですね」
発している言葉は尋常ではなかったが、言葉遣いや口調は先ほど同様丁寧でどことなく大人びている。
泣きじゃくる少女の耳にその声は届くはずも無く……
数十秒後極度の緊張と羞恥からか、崩れ落ちる様に少女はその場にしゃがみこむ。
「石崎さん、大丈夫ですか?」
傍らにあった椅子を引き寄せ、そのに座る様に促す少年。
意外な心遣いに、一瞬安堵の表情を浮かべる少女。
これで許してもらえる。
やっと、終わったんだ。
少なくとも少女はそう思った。
しかしその行為は、これからはじまるより残酷な行為への前ぶれでしかなかった。