制服の記憶 ☆-3
要点のみ明確に伝えると、少年の口調が穏やかなものに戻る。
「見せていただけたら、誰にも内緒で全てお渡しします。写真とネガフィルムも全て、お約束いたします」
悪びれる様子も無くサラリと言いのける少年。
(●ンコ……)
時折クラスの片隅で同級生の男子たちがコソコソ話すのを耳にした事がある。
もちろん、その意味するところは大人しい佑香でも知っている。
「お返事はよく考えていただいてからで結構です。来週のこの時間、石崎さんの部活動が終わりましたら、写真部の部室にいらしてお返事下さい。石崎さんは、同級生はもちろん、上級生にも人気ありますよね。きっと皆さんも石崎さんの写真を見たいでしょうね」
そう言い残し少年は去って行った。
あれから1週間、佑香は約束の場所、写真部の部室にいる。
椅子にもたれ気を失う佑香。
いや、気を失ったのでは無く眠りについたのだ。
この1週間食事は喉を通らず、眠る事もほとんど出来ずに過ごしたのだから仕方ない。
精神的にも肉体的にも披露のピークに達したのだ。
確か人間は1週間食事を摂らなくても死なないが、睡眠を取らないと死ぬらしい。
まだ13歳の少女を襲った極限状態。
佑香は深い眠りについていく。
この後の少年の行動を考えれば、佑香は幸せだったかもしれない。
到底佑香には受け入れられない少年の欲望。
いっそこのまま眠りについているうちに、全てが済んでしまったほうが幸せである。
椅子に座り泣き顔の佑香は、安堵の表情を浮かべ深い眠りにつく。
自然と前のめりに崩れる様に、椅子から転げ落ちそうになる。
少年はそれを受け止め仰向けに寝かせる。
「佑香、約束は守ってもらうよ」
少年は当然の権利を行使するかのように続きを始める。
仰向けにした少女の下半身を露出させる為、再びスカートに手をかけ大きく捲り上げる。
一瞬周囲を見渡してから、両膝を曲げ左右に大きく拡げる。
M字開脚状態の両脚の付け根にうつ伏せになりながら顔を寄せる。
(これなら良く見える)
満足気な表情の少年。
恥毛も疎らな処女地に指先が伸びる。
性器と呼ぶにはまだ未成熟な清らかな13歳の……
外輪の花びらは、まだメラニン色素の定着もほとんど無く素肌の色に近い。
「クチュッ」
外輪の花びらを右手人差し指と中指二本でVの字を作ると、淫靡な音を立てて淡いピンク色をした内輪の花びらが現れる。
花びら? 花びらと言うより、これはサクラ貝。
薄い合わせ貝。
さらに小さな突起、肉の芽が、極小の真珠の様に愛らしく美しい。
(約束は守るよ、見るだけだから)
佑香とは対照的に既に成人並みの少年の分身が引き出される。
佑香を制する指先を左手に変え、右手で自らを……
顔を寄せ急速に高まる射精感。
「ゆかぁ」
我慢できずに少年の唇が、目前のもうひとつのくちびるを覆う。
舌先が複雑な肉襞一枚一枚の形を覚え込む様に舐る。
自然と舌先は浅い膣の底を探る様に伸びる。
射精直前、少年は我に返る。
今までの経験から、射精は勢いよくあらぬ方向に飛ぶ。
万一、佑香の制服を汚してしまったら……
少年は自己正当化してから、軽い寝息を立てている佑香から最小限の動きで、制服とブラジャーを外す。
一流の美術品の様に美しい佑香の裸体。
その透明感ある肌には、ぼんやり薄く青白い静脈が浮き出、以前観た陶磁器を想わせる。
(確か自宅に有った陶磁器、父親が大切にしている。そう、青磁、そうだ青磁器の絵皿の様だ)
しばし鑑賞に耽る。
佑香の下半身を横向きにさせ、両脚に挟まれる形で顔を寄せ唇でくちびるを覆う。
自身の身体が極力佑香に圧し掛かる事の無い様に、唇と舌先でもうひとつの佑香を堪能しながら右手で自身を扱く。
未経験の射精感が突き抜ける。
腰が抜ける様な快感。
体勢的に見えないが何度も何度もヒクひくつきながら、体液が放出されているのが体感的に解る。
両脚の間から顔を逸らし佑香の身体に目をやると、胸部から腹部にかけておびただしい量の粘液が付着している。
胸元にそっと息づき並ぶ微かな双球の膨らみを見ていると、射精後間もない言うのにすでに新たな欲望の息吹を感じる。
佑香のもうひとつのくちびる同様、初めてここを口に含む男も自分である。
双球の心臓側を口に含み先端部を舌先でころがす。
もうひとつには右手が伸び包み込む様に揉みはじめる。
眠っている佑香の表情、反応を時折盗み見る。
これだけされても眠りについている佑香。
少年の脳裏に新たな欲望が湧き上がる。
半開きの佑香の口元に自身の分身をあてがう。
佑香の柔らかな唇が先端部に触れる。
咥えさせてやる。
歯先に当たる少々の刺激と唇の弾力の刺激。
佑香の大切なバージンとファーストキスには手を出さないよ。
その代わりに……
あの佑香にフェラチオさせている。
音楽の時間の縦笛みたいに咥えている。
その顔をファインダーに捉えシャッターを切る。
同時に痺れる様な快感が背筋に走り、たちまち分身が二度目の咆哮をあげる。
二度目の射精の少量は佑香の咥内に、大部分は口元から首元に滴る。
連続強姦魔千章流行の記憶旅は、2006年の自室に帰り着く。