うちの愛猫-3
「大丈夫ですって! 親はそんなこと気にしないし、気になるならあたしの部屋でお茶飲んでもいいし!」
あたしがニッと笑ってそう言うと久留米さんは、
「……あのさ、恋人でもない奴を簡単に部屋に上げたりしたらダメだよ」
と、少し呆れた顔になっていた。
「あ、あたしそんなつもりじゃ……」
「うん、それはわかってる。
でも本人がその気もないのにそんな無防備な行動とったら、つけいる奴はすぐにつけ込むよ?」
「久留米さんなら、紳士だから大丈夫でしょう?」
あたしがそういうと、彼はククッと笑い出し、
「勝手なイメージ持つなよ。
俺だって男だし、酔っ払った女の子と二人きりになった時に手を出した前科もあるんだぞ。
それも、友達の彼女に。
俺は紳士なんて言えるような奴じゃないんだよ」
と、言った。
またまた意外すぎる彼の一面を知り、
「マジですか!」
とあたしは大きな声を出してしまった。