〈渇きゆく大地〉-8
「はぐ…ッ!?ん"ん"ん"ん"!!!」
仰け反り叫んだ瞬間、ビクビクと身体のあちこちが跳ね回り、そして喘ぎ声の混じった深呼吸をしながら架純は力尽きた……いくら大翔を想おうが、快感のツボを押さえられた架純の秘部は丸裸であり、その責めに耐えられるほど架純は強くなかった……秘肉を桜色に染めて失神し、それでもタムルの指を離さない女体は、実に哀れだ……。
『ウフッ!!フフフ……指でイッちゃうなんて、よっぽど我慢してたのねえ?……この淫乱の牝豚め!!』
「あぅ…ッ!!……あがぁ!!」
指技だけで絶頂を迎えてしまった架純を恍惚の瞳で見つめながらも、タムルは罵って頬を叩いた。
まだ完全なる性家畜に成りきれてない架純に、安楽な快感などまだまだ早いのだ。
「はうぅぅッ!!は…はッ…はひぃ!!!」
開けっ放しの顔の“穴”から発せられるのは、怯えと悦びの混じった嬌声であった。
振り乱す頭は拒絶の意思ではなく、歓喜の悶えなのだと訴える。
「はへぇッ!!はへッ…はぶうぅッ!!!」
ビリビリと身体を震わせ、仰け反ったまま架純は硬直した……この声とこの反応……そのマスクの下に隠れた顔は、きっと今のタムルにも勝る恍惚の表情なはずだ……再びタムルの肉棒は息を吹き返し、ムクムクと大きくなっていく……御主人様と認め始めた家畜の期待に応える為に……。
「はぎぎ……はあぁぁぁッ!!!」
『凄い……架純ちゃんの凄くいいわあ……』
欲しくなど無いと、心の中で架純は叫び続けていたのに、それでも一方的にタムルに“想い”をぶつけてられてきた。
触られ、探られ、弄ばれ……“知らない事”など無くなるまで、その淫らな好奇心の的とされ続けてきたのだ。
晴らせぬ悔しさ、哀しさに明け暮れながらも、架純は異常者の愛撫に昼夜を問わず晒され、身体を汚されていった。
誰も助けになど来てはくれない。
絶望的な思いはタムルの言葉と行為に刷り込まれ、全ての希望は、虚しさだけを起こさせる不要な感情となっていった。
外されないホールギャグは、決して死なせないというタムルの意志の表れであり、それは人間を捨てて家畜になるまで、僅かな自由も認めないという宣告でもあった。
トイレにも行かせて貰えず、浣腸までされて垂れ流す糞尿は、そのまま架純の清廉な精神を汚物に浸す事となり、本能のまま生きる畜生と同じ存在なのだと、残酷なまでに突き付けた。
傷付けられ、壊れていく自尊心……ギャグに抗って舌を噛み切ろうともしなくなった今でも、緊縛のままにされた肉体を弄ばれ、誰にも届かぬ悲鳴をあげる……。