第19章 人は愛し合う為に生まれくると言うけど、本当のようね?気持ち良いもの・・・-1
「すばる・・・」
「なんだい?」
ひたぎが昴の腕の中で甘える。
「好きよ」
「僕もだよ」
「人は愛し合う為に生まれてくると言うけど、本当のようね」
「理由を聞きたいな」
「気持ちいいもの・・・」
「おっと、もの凄い直球だ!」
「先ほどまで、私はもう十分に昴のことが好きだと思っていたの。離れていると、会いたくて、切なくて、勉強も手につかないほどなのよ。これ以上、人を好きになんかなれないと思っていたの・・・だけど、今日、あなたの体に触れると・・・あなたへの思いが溢れ出して・・・今までの気持ちと比べものにならないほどあなたが愛おしくなって・・・それまでの私なら、とてもできないことを喜んでしてしまう・・・あなたが喜んでくれることが・・・本当に嬉しくて、気持ち良かったの。
その後、あなたに愛された・・・あなたに抱かれていると、あなたの気持ちが痛いほどに伝わってくる・・・あなたは、自分を抑えて私を喜ばせようとしていた・・・私を優しく気遣いながら・・・私が受け入けられる範囲をけして超えないように私を愛してくれたのよ・・・そして、私が体を熱くすると、あなたは喜んでくれる・・・あなたの中で私への思いが膨らんでいくのが分かるの・・・あんなに強く私を抱きしめて、愛していると言ってくれた・・・本当に嬉しかったわ。
私は、これからも、あなたのことを好きになる。あなたに抱かれる度に好きになるのよ。私はもう、あなたと愛し合うことを止められない」
昴がひたぎを抱きしめる。
「嬉しいよ。ひたぎを愛してる」
「私が体に触れてほしくないことを分かっていたの?」
「なんとなくだけどね」
「触りたかったでしょう?」
「ああ、ひたぎが触ってもいいと思うようになったらね」
「あなたは本当に優しいわ・・・体にコンプレックスがあったの。でも、もういいの。明日、私の体を見せてあげる」