酔ったフリして-6
「あ..梓さん!」
服を全て脱ぎ捨てた梓さんは体を隠す事なく俺を見つめていた。
「いいよ......抱いて......お願い......」
「ちょっと!酔っているんですか?」
「酔ってはいるけど......今、自分が何やってるのかはわかってる......」
「もしかして......ヤケになってるんですか?」
「そんなんじゃない......そんなんじゃ......純君もやっぱり私なんか......」
梓さんはそう言ってしゃがみ込んで泣き出してしまった。
「梓さん......」
俺は梓に近づき、梓の肩を抱いた。
「純君!」
梓さんはいきなり俺にキスしてきた。梓さんからアルコールの香りがした....
「お願い......抱いて......」
梓さんは俺の手を掴み自分の胸へと導いた。俺の手では隠しきれない梓さんの大きな乳房は....柔らかく....掌に吸い付いてきた....俺の理性も限界にきていた.....
「梓さん....本当にいいの?」
「女に恥をかかせないで......」
俺は梓さんを抱き上げ、ベッドの上に寝かせた。
「本当にいいですね?」
梓さんは恥ずかしそうに頷いた。俺は梓さんを見ながら服を脱ぎ全裸になった。
「あっ!」
梓さんの目が俺の股間に集中していた。俺のモノは梓さんの裸を見て臨戦態勢になっていた。
「梓さんを見てこうなっているんですよ!」
俺はそう言って梓さんにキスをした。
「私なんかでもこうなってくれるんだ....」
梓さんは俺のモノを軽く握り手を上下させた。
「何言ってるんですか......梓さんは魅力的な女性ですよ......」
「ありがとう純君!」
梓さんは一度キスした後
「純君の......大きいね......」
そう呟いた。
「えっ?普通だと思いますけど......」
「私......こういう事......慣れてないから......」
「それは俺も同じです......」
俺はもう一度キスした。それからゆっくりと舌を梓さんの口の中に侵入させた。梓さんは一瞬驚いたように体を硬直させてから躊躇いがちに舌を絡めてきた。
やがて梓さんも慣れてきて舌使いも激しくなってきた。俺もそれに合わせていった。
「キスがこんなに気持ちいいなんて知らなかったよ......」
梓さんはうっとりとした表情で呟いた。
「俺も......」
梓さんは嬉しそうに微笑んだ後
「やっぱり......舐めたほうがいいのかな?」
梓さんが恥ずかしそうに囁いて、俺のモノを握る手に力を込めた。
「えっ?」
「笑わないで聞いてね......私......初めてなんだ......だからどうすればいいのかわからなくて......本当だったら私がリードしないといけないのに......」
(香澄さんが言ってた事....冗談じゃなかったんだ......)
「意外だなぁ......梓さんは美人だからとっくの昔に......」
「そんな事言ってくれるの......純君だけだよ......」
「梓さん......」
「で?やっぱり舐めたほうがいい?」
どこか躊躇いがちに聞いてくる梓さんに
「ムリしなくてもいいですよ!」
そう囁いた。
「でも....ビデオなんかじゃ......」
「そんな事気にしなくてもいいですよ!ビデオが正解ってわけじゃないでしょ!」
「純君......」
「って言っても....俺もほとんど経験なんてないんですけどね!」
そう言って梓さんに笑って見せた。
「でも......本当にいいですか?初めてを俺なんかがもらっても......」
「うん......あのね......深く考えないでね.....別に純君が好きたからっていうわけじゃないの......ただ処女でいる事が......ううん......やっぱり重いよね......私って......」
「何かあったんですか?」
梓さんは目をそらして何も言わなかった。
(ここで止めたほうがいいんじゃないのか?)
そう囁く自分がいたが梓さんのこの姿を見て我慢出来る程出来た人間ではなかった。