真弓の失恋。そして…-3
しかし、敏感な部分から伝わった快感から、結衣の優しさを感じ取った真弓の胸はキュンとなってしまった。
さらに可愛い結衣から初めて聞いた卑猥な単語は、自分が発するよりも数倍やらしく感じた。
キュンキュン。
「結衣…」
失恋のショックで傷ついた真弓の心が、結衣から受けた一瞬の快感に助けを求めてしまった。その結果、キュンキュンした真弓は自然とその行為を始めた。
部室に1人残された真弓は、下着の中に指を入れて、いまだに結衣の指の感触が残る部分に指をなぞりだした。
「あっ…」
結衣の刺激で潤みだしていた淫口から、一気に卑猥な蜜が溢れだしてきた。その蜜を絡めて秘豆に擦りつけた。
「ああん…」
昨日までの自慰行為は、裕樹のことを妄想しながらだったが、今日の真弓の妄想は豪華だった。真弓の脳内では、裕樹のモノを口に含みながら、真弓自身の卑猥な部分には結衣の舌が這わされていた。
「ああん、裕樹くん、おっきい、ああん、結衣、もっとお、ああん」
しばらくの間、誰も居ない部室に真弓の喘ぎ声とクチュクチュと卑猥な水音が響いた。
しかし、校内に響いたチャイムの音で真弓はハッと我に返った。
「あ、あたしこんな所で何やってんのよ」
今の妄想を振り払うようにプルプルと首を振った。部室でトンでもないことをしていたことに気づいた真弓は真っ赤になった。そしてその原因の素について考えた。
一昨日と雰囲気がガラリと変わった結衣。
部室でオナニーすることに導いた結衣。
そして今日一日全身に幸せを匂わしていた結衣。
整った顔立ちの結衣を思い浮かべて、勘のいい真弓はポツリとつぶやいた。
「あいつ、女になったな…」
真弓は「ふーっ」と強く息を吐き出すと、「よっしゃあ!」と気合を入れて立ち上がった。そして真弓らしい決意の言葉を口にした。
「絶対にあいつをモノにしてやる!」
真弓が言った相手が、結衣のことか裕樹のことかはわからないが、今後も結衣と裕樹の取り巻く環境が、このまま平穏無事で済みそうにないみたいだ。
おしまい。