結ばれる2人-2
しかし経験浅い裕樹がそれを気にして中断してはいけないので、結衣は痛いとは言わなかった。
それでも痛さの余りに可愛い眉間にしわを作り、知らず知らずの内に裕樹の背中に爪を立てた。
「結衣、大丈夫やからもっと力を抜いて」
裕樹の優しい囁きで結衣の固まった体が弛緩する。それを見極めた裕樹が更に腰を落として、狭い肉壁の中にイキリ勃ったモノを沈めこんだ。
「くっううう」
のけ反る結衣に裕樹は、結衣が悦ぶ言葉を掛けた。
「結衣の中、温かくて気持ちいい…」
耳元でささやかれた結衣も、裕樹を受け止めた嬉しさで涙を流してコクコクと頷いた。
「動くよ」
「うん、きて。お姉ちゃんをもっと感じて」
眉間にしわを寄せながらも結衣は、裕樹のために力を再び抜いた。
ゆっくりゆっくり腰を前後に小さく揺らす。貫通したての狭い肉壁は、初めの内は強い抵抗感があった。
「うううっ、うううう」
しかし、徐々にその強い抵抗感も、やや強めの締めつけへと変わり、結衣の眉間のしわもドンドン小さくなってきた。それにつれて可愛い口から漏れる声のトーンも微妙に変わってきた。
「あうう、あああ、ううん」
結衣の濡れやすい体質が、結衣自身の苦痛を和らげていった。
しばらく行為を続けていたが、童貞の裕樹にそれがきた。
「うう、結衣、イきそうや、抜くよ」
「あああ、抜いちゃダメ、中に、やっぱり、中に出して、ああん」
記念すべきことなので、やはり愛すべき男の最初の精子は『自分の中で受け止めたい』と結衣は咄嗟に思った。
結衣の言葉で、裕樹は放出をコントロールすることを忘れることにした。もう気にすることもなく激しく腰を振り、結衣の体の奥深くでその瞬間を迎えた。
「ううう、イク、ううっ、ううっ」
竿の中から快感が迸った。裕樹のくぐもった声に合わせて、精子が結衣の子宮を目がけてフェラチオの時よりも勢いよく放出した。
体の奥深くでそれを感じた結衣は、感激の余りに体をのけ反らした。
「あああああああ」
しばらくビクビクと脈打ちながら、何度も何度も結衣の子宮を裕樹の精子が責めたてた。
裕樹の射精が落ち着ちついても、2人は抱き合ったままの状態で、はあはあと呼吸を繰り返した。
それも納まってくると、結衣が裕樹にキスをねだった。
貪り合うように唾液を絡める2人は、その行為をしばらく楽しんだ。
しばらくして裕樹がイチモツを抜いた。すると結衣の淫口から結衣の愛液と血液の混ざった大量の精子が溢れ出した。
慌てた裕樹がティッシュで拭こうとしたが、結衣はその動きを手で制すと、もう一方の手で大量の精子を受け止めた。
「まさか、掬って舐めるんか?」
さっきのフェラチオの時に、今と同じように裕樹を制した結衣は、口に溜まった精子を飲みこんだ。なので、今回もそうするのかと思ったのだ。
「ちゃうちゃう。さすがに桃色カルピスはよう飲まんわ」
「メチャ可愛い顔してんのに、なんちゅう表現するんや」
裕樹は笑った。
「どんな表現でもええやんか。裕樹、ホラ、写真撮って。処女後のやつな。おめこからピンクの精子が出てる画像や」
「ホンマに撮るんか?」
「記念やんか。一生の宝物やで。あっ、それと指でピンクの精子掻き出すから、それは動画やで」
「我が姉ながら凄いセンスしてるな」
「嫌いか?」
「メッチャ好きや」
裕樹はスマートホンに手を伸ばした。
その後、2人は一旦揃ってシャワーを浴びた。浴室でも絡み合ったが性行為まではしなかった。
火照った体を冷やさないように、抱き合いながらリビングのソワァに倒れ込んだ。そこでは立体的な行為を楽しんだ。
姉弟は処女と童貞を喪失の夜に、試行錯誤をしながら、バックスタイル、立ちバック、立ち位、騎乗位、駅弁ファックなど一通りの経験をした。
性に対して貪欲的になった結衣は、裕樹のイチモツで絶頂を迎えることも叶った。
「あああん、イッチャウ、イッチャウ、あああん」
結衣のよがり声は一晩中、鳴り響いた。