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Betula grossa
【ラブコメ 官能小説】

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ライバル宣言?-5

[さっきはゴメンね....お話したい事があるんだけど....放課後空いてる?]

私はすぐに返事を送った。

放課後、美菜お姉ちゃんは校門で待っていてくれた。
「遅れてゴメンなさい....」
「ううん....私のほうこそ急にゴメンね....」
「いえ....あの....お話って....」
「ここじゃあれだからウチに来てくれる?」
「は..はい....」
私達は無言で歩いた。
「ここよ!さぁ入って!」
案内された美菜お姉ちゃんの家に私は圧倒された。
「ただいま!」
美菜お姉ちゃんがドアを開けると、美菜お姉ちゃんのお母さんが玄関の掃除をしていた。
「お帰り!美菜!あら、お友達?」
「はじめまして..三崎笑美です....」
私が頭を下げると
「いらっしゃい!美菜の母です。珍しいわね!美菜がお友達を連れて来るなんて!良かったら夕食を食べていってね!」
「いえ....お構いなく....」
「遠慮しなくてもいいのよ!」
「お母さん!そんな話は後ででも....」
「それもそうね!とにかくゆっくりして行ってね!」
「ありがとうございます....」
「コーヒーでも入れて来るね!」
お母さんは中に入って行った。
「ゴメンね....私..友達が少ないから....お母さん嬉しいのよ....高校に入って初めてだから....家に友達を連れて来たの....」
意外だった..私にそうしてくれたように優しい美菜お姉ちゃんなら友達がいっぱいいるって思っていたからだ。
「こんな所でお話してるのもアレだから入って!」
私は美菜お姉ちゃんの部屋に案内された。美菜お姉ちゃんは部屋に入ってすぐにエアコンのスイッチを入れて
「適当に座って!」
そう言ってくれた。
「はい....」
私が座ると
「ゴメンね..着替えさせてもらうね!」
「あっ....うん....」
見てはいけないと思いながらも美菜お姉ちゃんから目が離せなかった。まさに私の理想のスタイル....美人でスタイルが良く....しかも優しい....私なんか適わない....そう思った....
「どうしたの?」
美菜お姉ちゃんは小首を傾げながら尋ねてきた。
「えっ?あっ!ゴメンなさい....美菜お姉ちゃん綺麗だなぁって思って....」
「イヤダァ....急に何言い出すのよ....」
美菜お姉ちゃんは持っていた服で体を隠して真っ赤になっていた。
「イイナァ....私も美菜お姉ちゃんみたいならなぁ......」
「何言ってるの?笑美ちゃんモテるじゃないの!ウチのクラスの男の子達の間でも人気があるよ!」
「えっ?そうなの?」
私が驚いて聞くと
「うん!」
美菜お姉ちゃんは大きく頷いた。
「そういう話を聞くのは嬉しいんだけど....好きな人にそう思ってもらえないと意味ないんだよね....贅沢な話だけど....」
「ネェ....笑美ちゃん....その好きな人って葛城君の事?」
私はハッとして美菜お姉ちゃんを見た。美菜お姉ちゃんは優しい微笑みを浮かべていた。
「うん....」
私は思わず頷いていた。
「やっぱりそうなのか....私達ライバルだね!?」
「えっ?やっぱり美菜お姉ちゃんも?」
「うん....わかっちゃた?」
「お昼休みの態度を見てると....」
「ヤダァ....どうしよう....」
美菜お姉ちゃんは真っ赤になって両手で顔を隠した。
その時、ドアがノックされ、コーヒーを持って来てくれた。
「笑美ちゃんだったわね?夕食はどうするの?」
「私は....」
そう言いかけた時
「泊まっていってよ!いっぱいお話したいし....」
美菜お姉ちゃんが言い出した。
「でも....迷惑じゃ....」
「そんな事ないよね!?お母さん?」
「そうね!美菜もこう言ってるし泊まっていって!」
「じゃあ....」
正直言って友人の家に泊まるのは....というより泊まるように誘われるのも初めてなので嬉しかった。
「美菜!着替え出してあげなさいよ!」
「あっ!そうだね!」
私は美菜お姉ちゃんが用意してくれた服に着替えた。




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