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純情姉弟 結衣と裕樹(クラス1-AA)
【姉弟相姦 官能小説】

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性格の似た2人-1

【はじめに】

古くからの読者さんに、関西弁萌えの方がいらっしゃいまして、関西弁の官能を読みたいとのリクエストに応えました。

ですが、それが苦手な方用に、27ページから通常バージョンもご用意しております。

どちらかお好みの方を読んで下さい。






【性格の似た2人】

稲川結衣(いながわゆい)と裕樹(ゆうき)は一つ違いの姉弟だ。

母親である由紀子のハキハキとした性格は、男女の性別を問わず2人とも譲り受けたようで、小さい頃より些細なことで姉弟は幾度も衝突を繰り返してきた。

「チビのクセに生意気言うな!」

「誰がチビや、そっちこそブスでペチャパイのクセに!」

「なんやと―――!」

こうして始まる衝突の結果、裕樹が悔し涙を流して終わることは毎度のことで、1年差ではあるが歳の功によって、身長と体力の勝る姉の結衣に軍配が上がるということだ。特に結衣の成長は早く、背の順番に並ぶと、いつもクラスの最後になった。反対に裕樹の方はいつも前の方だった。

しかし、物心の付いた頃から繰り返されてきた取っ組み合いの日々も、結衣が中学に進学してからパタリと止まった。結衣が口と手を出さなくなったからだ。

その原因は結衣が中学に進学してからの新たな交友関係において、異性の目を気にする事を覚え始めたことにある。一番の切欠は入学の間も無いある日の放課後のことに起因する。

その日、下校途中に同じ小学校出身の男子生徒Aから
「こいつ可愛い顔してるけど、直ぐに手が出るから気ぃ付けや」と、新しく出来た友人たちに結衣の手の早さを暴露された。

結衣の通う地域の中学校は、三つの小学校の卒業生が進学する。当然、他の小学校出身の新しい友人たちは、まだ結衣の性格を知らなかった。

結衣は当然のように、小学校時代のノリのまま、速攻でその男子生徒Aの胸倉を掴んで締め上げた。

「あんた何言うてんねんな。人聞きの悪いこと言わんといて!」

「い、いたい、やめんかい」

「うるさいわ、アホ」

結衣の握り拳が男子生徒Aの頭に落ちた。

「ぎゃっ!」

しかし、間の悪いことに、入学式早々に結衣が仄かに思いを抱いていたイケメン男子生徒Bに、その様子をしっかりと見られていたのだ。

驚いた表情のイケメン男子生徒Bと目が合ってしまった結衣は、男子生徒Aの胸倉をつかんだまま、もう一方の手の拳を振り上げた状態でフリーズした。

「ほ、ほほほ、こ、これは違うのです」

頭に血が上った結衣は、取りあえず言い訳をしたが、何がどう違うのかわからないイケメン男子Bは目を見開いたままで固まっていた。

その視線にさらに頭に血が上った結衣は、恥ずかしさの余りに胸倉を掴んだ男子生徒Aを突き放し、自分のカバンを手にして、真っ赤になったまま脱兎のごとく駈け出した。

結局、イケメン男子Bには小学校時代から交際する大和撫子Cが居ることが後に判明し、結衣の淡い初恋は実らないまま終わった。

しかし、結衣はこのことを痛切に反省した。今後巡り合うであろうイケメン男子Xに備えるために、普段から地が出ないように、今までの行動を改めようと思ったのだ。

「先ずは一番手を出しやすい裕樹をシバかないように我慢や…」

初めは無理そうだと思われたが、結衣の決意は固かった。実際、双方が乗らないと取っ組み合いのバトルへは進化はしない。それに中学生になって裕樹と別々の部屋になったことも、衝突の切欠を減らすことにもなっていた。

それでも、しばらくは生意気な弟に腹が立つことが多かったが、その都度まだ見ぬイケメン男子Xを思い浮かべながら結衣は耐えた。

やがて結衣は入部した軟式テニス部のクラブ活動が忙しくなり、そうそう裕樹に構う時間も無くなってきた。

そんな平和な中学時代を経て時は流れ、現在結衣は高校2年生になった。

結衣の身長は160cmに達するとピタリと止まり、その分、「ペチャパイ」と揶揄されていた部分が大きく成長をした結果、美しい女性へと変貌を遂げていた。

裕樹の方も高校1年生となり、結衣と同じ高校に通うようになった。裕樹もかつての「チビ」では無く、こちらも逞しく成長したのだった。


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