自分のあまさ-6
「んっ・・・めぐみにいちゃ・・・っ」
声を殺しながら秘所に指を伸ばす。
家に着くなり、ベットに横なり自分を慰めている惨めさを噛み締めながら、片手は胸を揉む。
ぴちゃ
美優ちゃん、なんでこんなに濡らしてるの?
「だ、だってめぐみ兄ちゃんが・・・っ・・んぅっ」
ん?俺が、なあに?
妄想の中のめぐみ兄ちゃんは、すこし意地悪だ。
でも、いじわるなのは言葉だけ。めぐみ兄ちゃんのごつごつした指は、ちゃんとわたしの気持ちよくしてくれている。
「あ・・・っ、だめだ、よぉ・・・、そこ・・・いやぁ」
だめじゃないでしょ?ちゃんと言って、美優ちゃん。
うっすらと笑いながら、めぐみ兄ちゃんはそう言って、外の芽をこりこりとつまんで動かす。
わたしの胸に口を近づけたかと思うと、頂上をぺろりと舐める。
「あっ、だめ・・・、だめぇ・・・っ・・気持ちいよぉ・・・」
とろりと出た蜜を満足そうに眺め、めぐみ兄ちゃんは胸から口を離し、わたしの一番恥ずかしいところに口付ける。
じゅる、じゅるとはしたない音が部屋に響く。それにすら感じてしまうわたしがいた。
「あ・・・っ!だめぇ!!イッちゃう・・・イッちゃうよお・・・!」
びくん、と一回大きく痙攣した。
脱力したわたしを満足そうに見ながら、口を離すめぐみ兄ちゃん。
両手は自身のベルトを外している。
「来て・・・めぐみ兄ちゃん・・・」
まだ足りないの。
もっと、とろとろに溶かして。
ブーブーブー
「・・・」
狙ったかのように携帯が震えた。
メールの送信者は、めぐみ兄ちゃんだ。
「店長、か」
さっきの興奮はすっかりなくなり、虚しさだけがばっちり残っている。
だるい体を起こしながら、メールの内容、初出勤のシフトを確認した。
それから、登録名を変更する。
淡い淡い初恋の熱さはまだわたしを離してくれない。
ため息をついたわたしは目を閉じ、ベットに横になった。