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不貞の代償
【寝とり/寝取られ 官能小説】

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蜜月3-1

 彼女は腰を揺らして抵抗するが、背中に手を置いて動きを封じる。割ったアケビのようなそこをのぞき込む。指で触れるとまぶした唾液でぬるついていた。その感触を味わいながら、そろえた指を挿入していった。肛門がきゅっと窄まった。彼女は喉の奥でうめいた。
『娘さんもいるんですね?』
「ええ……」
 彼女の声が佐伯に聞こえたのだろう。腰を引いて逃げようとするが、背中に置いた手に力を入れて、指を深く潜り込ませた。熱を持った膣筋が指全体を締めつけてくる。頭の中にしゅっと黄色い煙が吹いたような気がした。 
『手伝っているのですか?』
「ええ、そうです……でも、あまり……」
 佐伯の声は聞こえているが、ほとんど内容を理解していないので、いい加減な返答となる。指の動きに合わせ粘液質の音がする。
『うちのも小さいときは何でも親のまねをして、危ないことをするので困りました』
「ああそう、それは、ええ、そのようです」
 愛液をすくいペニスに塗りたくる行為に没頭していて、自分で言った言葉の意味を理解していない。尻の片山をつかんで広げた。シーツに顔を押し当てていた彼女がはっとして顔をあげる。
『お忙しいのにだらだら話してすみません』
「そうですね、困りましたね……あ、いや、いいんだ、あの……」
 ぶわっと脳が覚醒した。何を話そうかと考えながら膣から指を抜いて、あごの下にあるケータイをその濡れた手でつかんだ。今電話を切られたら意味がない。敬語を使用していないことに気付いたが今さらしかたがない。神経が分散しすぎどうしても混在してしまう。
「そうですねえ……えー、そういえば、十五日の件はどうです?」
 会話を見つけて胸を撫でおろした。ケータイを持っていない反対側の指で花弁に触れ、愛液をすくいペニスに塗り始めた。
『十五日ですか?……ああ、廃棄物の件ですね?』
 ぺろりと指を舐め、花弁に亀頭をじゃれ合わせる。こちらを振り向く彼女の唇が「だめ」といっている。顔の裏に魔物の面を隠し、できるだけ穏やかな表情を作り頷く。納得したとは思えないが、彼女は再びシーツに顔を押し当てた。両手を使いたいので再びケータイをあごの下に入れた。
 田倉が若い頃、ケータイが普及した。それをあごの下に入れた状態で初めて相手と話したとき、いくつかの資料を開き、両手で支えながらだった記憶がある。固定電話ではやるがケータイでは初めてだった。いっぱしの営業マンを気取っていた時代だ。当初はケータイが落ちてしまうのではないかとはらはらしたが、今では手慣れたものだ。こんなところで役に立つとは思わなかった。
 亀頭でこね回しながら、双尻の肉をぎゅっとつまむと彼女は緊張した。
「ええ……」
 田倉は生返事を返し、今度は胸と太ももが触れるくらい彼女の背を強く押し込む。惨めな格好にさせられた彼女は、弱々しく首を振っている。
『廃棄処理業者へは清水君を行かせて確認しました。あちらも過去に何回かうちの仕事をしていますので問題はないと思います』
「そう……」
 清水とは入社一年の彼の部下だ。佐伯に一任してあるので田倉はほとんど関知していない。この件に関しては報告や問題になっている事案はなにもないはずだが『諸費用に関しても予算内です』と律儀に続けた。
 亀頭だけ差し込んで感触を味わった。腰を持ちあげると膣口を引っ掻くようにして、ぶんと飛び出した。
「えー……有価物は?」
 狙いを定め亀頭をずぶりと差し込むと陰唇の内側の粘膜も内部に巻き込まれた。また肛門が収縮する。
「前にそこの社長と部長とわたしで一緒に飲んだ、あのリサイクル業者に頼みました。あの豪快な社長ですよ、ははは』
 そのときのことを思い出して佐伯は笑っていた。田倉も声で笑うが顔はきっと別の笑い顔になっているのだろう。先っぽだけ差し込んだそこを見下ろし、興奮に息苦しさを感じていた。従わせるため、わき腹をわしづかみにして無言の圧力を与える。
「カスケードは仕方がないですね」
『ええ、ほぼ半分は。品質に関してはあまり期待していません』
 田倉はゆっくりと侵入させていった。彼女の腰に緊張が走る。半分ほどペニスを差し込んでから、二、三回抜き差ししてから腰を引き寄せた。自らも腰を押しつけていった。
「はうッ」
 激しい息を吐き下半身が浮き上がった。
『近くにどなたかおられるのですね? では僕は……』
 彼女は上向きに首を折り、呼吸を整えている。
「いや、いいのです。へえ、あの社長さんね。あれから会いましたか?」
 話のつじつまが合っているか怪しいが、佐伯なら合わせてくれるだろう。
『いいえ、あれからは会っていませんが……』
 尻の肉をつかんだまま、わずかに残っている部分もしっかりと埋没させた。すばらしい締め具合にしばし目をつむる。先端が最奥にぶつかっているのが分かる。
「……あぁ、全部、入った」
 頬を、耳をシーツに押しつけている彼女には聞こえいていないはずだ。


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