第8章 17歳の処女が何を考え何を感じたのか聞きたい?」 -1
「そう・・・あなたを辱めたいという気持ちは、確かにあったのだけれど、あなたの体をこの瞳で確かめたかったのよ・・・
ねえ、あなた。初体験の相手になるはずの恋人の体を観賞して、握ってその感覚を確かめた17歳の処女が、何を考え何を感じたのか聞きたい?」
昴が震える声で答えを返す。
「ああ、聞きたい」
「思いのほか気持ちが、いえ欲求かしら、高ぶるものね。いずれ私の身体の中に入るものだと思えば興味も尽きないわ」
「間近に見て触れてみると、その大きさに驚くわ。両手で握っても余るほどですもの・・・私の入口から入ると、先っぽはこの辺り、おへその辺りかしら」
ひたぎがシャツの裾を捲り腹部に手を当てる。ひたぎのウエストは驚くほどに細くくびれていた。
「お腹の中にはいろんな内臓が入っていて、その間を通り抜け、いつかあなたの子供を宿すかもしれない大切な子宮に突き当たる。入って終わりじゃないのよね。出たり入ったり、出たり入ったり、私のお腹の中をあなたのものが動き回る」
「大きいだけならまだいいわ。こんなに硬いのよ。こんなもので身体の中をかき回されるのだと思うと・・・ちょっと、怖い、かな・・・」
「でもね17歳の処女は情報だけは持っていて、女性を悦ばせるためには硬いほうがよいことも知っているの。男性に激しく責められて、狂おしく乱れる女性の映像を見たことがある」
「あなたに組み敷かれて、狂おしく乱れる自分の姿を想像してしまう。あなたの身体にしがみついて、私もはしたなく声を上げるのかしら。そんなことを考えてしまう」
「あなたの身体に触れていると、また違った思いに包まれる。あなたの体が熱くなっていくのを感じるの。私の手が触れる度に、熱く、熱く、熱く・・・」
「あなたの心が狂おしく悶えているのが手に取るように伝わってきたわ。あんなに身体を震わせて、体液を溢れさせて・・・欲しかったのよね?でも、あなたは私に対して紳士であろうと耐え続けた」
「あなたが可愛くてたまらない。人をこんなにも愛おしいと感じる自分に驚いているほどよ。本当にあなたが好き」
「でもね・・・」
「あなたを可愛いと思えば思うほど、いじめたくなるの。あなたをなじり、辱めたくなるのよ。自分を押さえられないほどに・・・」
「いじめたいと思うと同時に、また違った思いが湧いてくる」
「私は、あなたとキスをすることができるのかしら。あなたに処女を捧げることができるのかしら。こんな私は、いつかあなたに嫌われる。あなたを強く思えば思うほど、未来が見えなくなる」
「不安なのよ。一人になったら泣き出してしまいそうなほどにね」
「今私は、あなたの優しさに甘えたくて仕方ない」
「あなたはとても優しい人だから、こんな私を黙って受け入れてくれるのでしょうね」
「そして私は、またあなたを好きになる・・・」
「好きになって、いじめて、不安になって、また甘えて・・・」
「そんな堂々めぐりを何時まで回り続けることができるのかしら・・・」
「とても切なくて苦しいけれど、それでも昴、私はあなたに出会えて良かった」