第5章 今のうちに悩殺しておこうと思って、-1
「あら、ドーナツを買ってきたの?」
「お、おい! なんだその格好は!」
「何を驚くことがあるの?恋人を迎える女としては当然でしょう?」
ひたぎが身に着けているのはワイシャツ一枚で、胸元では真っ白な胸の谷間が露わになり、ワイシャツの下からはあまりにも眩しい生脚がスラリと伸びていた。
「まてまて、ひたぎは確かに賢いし正しいと思うが、知識の偏りには少々問題があるぞ!」
「あら、裸エプロンの方が良かったかしら?」
「違う!そうじゃない!足元だけでもなんとかしろ!ファーストキスの打ち合わせどころか、初体験の打ち合わせになっちまう!」
「ふーん、脚元が気になるんだ?」
中略
「紅茶が入ったわよ。でも、ドーナツを食べながらファーストキスの予定を立てると、少々甘さが強くなりすぎないかしら?」
「って、ドーナツとどう結びつくんだ?てか、ひたぎ、ワイシャツ姿はそのままかよ?」
「八蜜くんが、あまりにも喜んでくれるから・・・」
「ま、まて!あ、脚を伸ばすな!お、おい、止めろ!あ、脚を開くんじゃない!」
「ふふふ、もてもての八蜜くんだもの、気持ちが私に向いている今のうちに悩殺しておこうと思って・・・」
普段から、近寄りがたいほどの気品を纏い、凛としたたたづまいを崩さないひたぎが、誰よりも優等生で姫君として君臨するひたぎが、今、目の前で、誰にも見せたことのない太ももをさらしているのだ。想定外の事態に昴は目眩がしそうだった。
「ど、どうしてこうなる!ひたぎは、そんなことしなくても・・・っく、よせ!そのポーズは止めろ!!!」
ひたぎが背中を枕に預けて、両脚を天井に向かって高く伸ばしていく。そして、その見事な美脚を大きく左右に開いた。
「この脚が気になるのよね?股関が盛り上がっているわよ?」
「こ、これは違う!てか、そうだとしても俺のせいじゃない!!!」
ひたぎが脚を下ろして立ち上がる。そして、昴を押し倒すと昴の股関を踏みつけた。
「や、止めろ!それは危険だ!それ以上、踏み込むんじゃない!!!」
ひたぎの脚の指が、ズボンの中の昴の竿をこりこりと転がす。
「あは、なにかしら?硬いものが入っているわ?」
昴が踏みつけられながらもひたぎを見上げる。昴の目に見事な美脚が飛び込んでくる。そして、更に見上げると、目もくらむような光景がそこに広がっていた。
ひたぎの太ももの内側は、あまりにも白く、シルクのようにきめ細やかで、ほおずりをしたくなる程に美しいものだった。そして、太ももの奥には、純白のショーツに覆われた女性の最も大切な部分が覗いていた。