撮影会に呼ばれて-1
「ねぇ~祐介く~ん。今度の日曜日遊べるでしょ?」
放課後、下校しようと下駄箱にいた祐介を、明るく可愛らしい表情を浮かべ美咲がたずねてきた。
「えー美咲無理だよ、ボク、トシちゃんたちと、ゲーセン行く約束しちゃった。」
「えー!お願いお願い、断って。用事できたとか言ってさ」
美咲は祐介の顔の前に自分の両手を合わせ、拝むよう懇願する。祐介は美咲の両手を優しく振り払いながら言った。
「ん~。美咲ちゃんのお願いだから、聞いちゃおうかな、でもこの前も遊んだし、そんなボクと遊びたいの?まさか...ボクのこと...」
美咲の顔をのぞいた祐介に、彼女はにっこり微笑みながら
「なら、おじさんに連絡しとく。なんかぁ私と歳が同じ位で可愛い男子と私の撮影がしたいから誰かいない?て言われ、この前遠足行った時の祐介くんと一緒に写ってる写真見せたら、この男の子なら是非とも、て言うし、お願い~。」