メール調教-7
一輝の席からはストッキングに包まれた私の股間がもう完全に見えているだろう。
【すごくエッチだよ。いい眺めだ】
もう……もう……いいよね……。
朦朧とする意識の中、スカートを戻そうとした時、新たなメールが届いた。
【じゃあストッキングを下ろして】
……えっ?
【ストッキングを下ろすんだよ】
嘘よ……そんなの無理。
救いを求めるように一輝を見ると、さっきまでとは違う威圧的な視線で私を睨みつけている。
【出来ない?】
だって……こんな場所でストッキングを下ろすなんて……。出来ない……。
【出来ないの?】
一輝……。
どういうつもり?どうしてこんな試すようなことするの?
あまりに執拗な攻撃に、私はだんだんと腹が立ってきた。
『これ以上は本当に無理』
そう返事を打とうとした時、私の下半身を凝視していた一輝の視線がふっと横にそれた。
その視線の方向にいるのは───隣に座る長沢まりかだ。
長沢のスカート丈は私よりずっと短い。その上、彼女はいつもストッキングを履いていない。
もしかしたら一輝の席からは、既に長沢のスカートの中も見えているのかもしれない。
今長沢が私のように脚を開けば、私よりもずっといやらしく刺激的な姿になるに違いないのだ。
二人が休日のオフィスで丸二日一緒に過ごしたという事実が、再び私の中でモヤモヤとくすぶり始めていた。
一輝は相変わらず長沢の脚のあたりをジッと見つめている。
そのじっとりとまとわりつくようなセクシーな視線に、私は激しく嫉妬し、いてもたってもいられない気持ちになっていた。
私はバッとデスクから立ち上がると、フロアを飛び出して小走りにトイレへ駆け込んだ。
個室の内鍵をかけ、スカートをたくし上げてストッキングに手をかける。
一瞬ためらいそうになったが、気持ちが萎縮してしまわないうちに、急いでストッキングと下着を一気に膝まで引き下ろした。
下着のクロッチ部分は、たらりと糸を引くほどドロドロに濡れている。
「こんなに……」
たまらなく恥ずかしい気持ちになりながら、それでも私は自分を奮い立たせるようにそれを脚から引き抜いた。
スカートの下にはもう何も身につけていない。
私は脱ぎ捨てたものを小さく丸めると、トイレットペーパーで包んで汚物入れにつっこんた。
『……私……どうかしてる……会社で…こんなこと……』
会社で下着を脱いだり、素足にヒールを履いたことなど一度もない。
自分のしている異様な行動に戸惑いながらも、私は自分を止めることが出来なくなっていた。
こうしているうちにも一輝が長沢にメールを送るのではないかという焦燥感が私を追い立てていた。
意を決してそのままの格好でオフィスへと戻る。
私がストッキングを脱いで来たことを誰かが気付くのではないだろうか……。
そう考えると羞恥で身体がカーッと熱くなる。
愛液で濡れたクリトリスがパンパンに充血して、ありえないくらい肥大しているのが自分でもわかった。
私が再び席に戻ると、一輝はすぐに私の脚の異変に気付き、ニヤリといやらしい笑みを浮かべた。
長沢のほうをチラッと盗み見たが、変わった様子はなかった。
【俺のために、脱いできてくれたの?】
すぐに一輝からメールが届いた。
私は恥ずかしさのあまり返事をうつことも出来ないまま、ゆっくりと指示された時のように脚を開いた。
さっきまでとは違い、今度はスカートの下は何も身につけていない。
剥き出しの陰部が外気に晒されるスースーした感覚。
みんなが真面目に仕事をしているフロアで、自分がやっているあまりにも変態的な行為に頭がクラクラした。
【もしかして、下着も履いてない?】
一輝がデスクから身を乗り出すように前かがみに座り直すのが見えた。
──見えたんだ……一輝に……。
私はドキドキしながらスカートを少し捲り上げ、更に脚を広げた。
【凄いよ。たまらなくいやらしい。ヌルヌルに光って凄くエッチだ】
恥ずかしいけど、もっと見て欲しい……。
会社でこんなことをするなんて、今まで考えたこともなかった。
しかし、私はこういう倒錯した快感に溺れてしまうタイプなのかもしれない。
それは、一輝が相手だからかもしれないが……。
【祐希のアソコ、ヒクヒクしてるよ。今すぐ挿れたい】
一輝から送られてくる卑猥な言葉に、私の胸は異常なほど高まっていた。
【ちょっと自分で触って見せてよ】
【指で広げて見せて】
どんどんエスカレートする一輝の要求に、私自身、感覚が麻痺し始めていた。
実際、私の陰部は視姦され続ける刺激に激しく疼いて、直接的な快感を強く欲している。
誰も周りにいなければ今すぐ自分自身でまさぐり慰めたいほど、私は高まっていた。