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野生の悪魔が現れたっ
【ファンタジー 官能小説】

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白銀の翼-1

 カーテンの引かれた室内には朝の光が溢れていた。夜明けの頃の赤々とした光ではなく、とっくに白くなった輝きだった。

「ん……」

 ベッドの上の修一は眠りを妨げる小さな手から逃れようと布団を掛け直す。しかしその手はしつこく迫り、心地よさそうな修一をなおも揺さぶった。

「なぁ、腹減ったぁー……」

 と、口を尖らせながら小さな手でユサユサ揺らす彼女に、ついに修一は目を覚まし、寝返りを打つ。

「ん……クランか……」

 その後生欠伸を一つ吐いて眠気眼を怠そうに擦ると、ピタッ、と動きを止め、次にはガバッと起き上がった。

「クラン!? いたたた……」

 首筋から肩、腰などに痛みが走り抜け、修一は昨日の出来事が現実にあったことなんだと思い知らされた。
 しかしながら、ベッドの傍から修一を覗き込むクランは昨夕の様子とは全く違う。特に、ぼんやりと紅蓮をたゆたわせていた瞳は、今は漆黒に落ち着いているのだった。

「なんや、寝違えたんか?」

 黒い瞳をぱちくりさせながらクランは小首を傾げた。サラリ、と紅蓮の髪が微かに揺れた。

「覚えてないのか? 昨日のこと……」

 ん? とまた不思議そうに首を傾げるクランに、修一は目を疑っていた。
 昨夕のクランと今目の前にいるクランは明らかに様子が異なっている。確かに関西弁であり、幼女らしい一面を存分に見せ、そして何より、戦慄を覚えない。
 昨日のことが夢であったと思わせる素振りばかり見せるものの、背中に走った激痛の名残も明瞭に残っている。
 
「なんのこっちゃ。うちは昨日の昼から今までずっと昼寝しとったんやで?」
「……そりゃもう昼寝ってレベルじゃねーよ」

 修一は軽快に突っ込み、笑った。もしかしたらクランは昨夕の記憶が抜け落ちているのではないかと疑い、敢えて触れないことにしたのだ。天使期の記憶がないと聞かされているので、その可能性は十分に有り得る。

「そんなことより、腹減ったー」
「はいはい……」

 修一は渋々ベッド降りて、そのとき初めて未だに眠っているミルルの存在に気付いた。朝の一番搾りは私がいただきます! と豪語していたのに、今日は珍しくお寝坊さんだ。

「トーストでいいか?」
「何でもええわ。取り敢えず何か食わせぇ」
「お前な……」

 憎たらしい調子も相変わらずで、修一は密かに胸を撫で下ろす。

 トースターに食パンを突っ込み、現代人にはありがちの携帯電話を探すという動作をしていると、時計が指す時刻が飛び込んでくる。SHRまでには余裕があるが、

「っていうか風呂入ってねーし! 取り敢えずシャワー浴びてくるわ。あれがチーン、て鳴ったら、それテキトーに塗ってくれ」
「ほいほーい」

 テキトーな返答を聞いて修一は浴室に向かう。
 そしてズボンに手を掛けたとき、ポケットに違和感を感じ、ハッと息を飲んだ。



 SHRが始まる五分前という頃、あるクラスの一つの席に人だかりができていた。その中心には修一がいて、身体中に受ける柔らかい感触に目を細めている。

「どう? 気持ちいい?」

 修一の後頭部を挟んでいる豊乳を優しく揉み上げながら麻里子が甘い声で囁いた。

「ああ、凄くいい……」
「ホント? 良かったぁ」

 麻里子は頬を上気させ、変わらぬ手つきで胸部でのマッサージを後頭部へ施した。

「やあんっ……この辺も硬くなってる……」
「よぉく解しておかないとね……」

 胸元から囁く二人はすっかり勃起した修一の乳首に顔を寄せ、一人は一つを口に含んでそっと吸い、一人はもう一つを舌ねろねろと舐める。

「血行が悪いんじゃない?」
「血の流れを良くしないと痛いの治らないよ?」

 クラスメートは適当な理由を付けて修一の体を舐め回した。
 手を取ってチュパチュパと吸い付く女子が右にいれば、左には指の付け根からレロン、と舐めげる女子がいる。
 足にも左右に二人ずつ、計四人が大事そうに捧げ持った足を甲の側と裏の側から舌を張り付け、躊躇う様子もなくねろねろと舐め上げる。最中、指の股に舌を捩じ込んだり、指を咥えたり、踵を啄んだりと、二人がかりで足という部位を隈無く湿らせていく。

 椅子に座っている修一は肝心の背中や腰は全く揉み解されていないのだが、快感故に大満足だった。

「あんっ、カチンコチン……」

 股座にいる、麻里子に次ぐ巨乳の女子が谷間に感じる滾りを一層強く挟み込んでズリズリと扱く。
 顔を出す亀頭には腰の左右からアプローチしている愛理と美舌でねちねちと同時攻めにしていた。

「我慢しないでぇ……はふぅ……」
「片桐君……れへ、へああ……出さなきゃ凝りが取れないよ……」

 などと溢しつつ、鈴口から滲むカウパー氏腺液を舐め取ってうっとりとしている。

 周囲のクラスメートは自身の胸や秘部を弄りながら修一に侍っている彼女達を羨み、修一に熱い視線を送っていた。


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