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「群像」
【痴漢/痴女 官能小説】

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「群像」-1

「もしもし、久美だけど。久しぶりにこっちきてんのよね。飲まない??」

久美から連絡があるのは久美の結婚後初めてだった。
2年ぶりか。
一樹は懐かしいような不思議な感覚を覚えつつ待ち合わせ場所に向かった。
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一樹と久美は元々同じ大学の学生であった。久美のほうが2年年上だったが、よく気が合って夜中まで話しこむ仲だった。
体の関係はなかったもののきわどい話しもかなりした。一樹はオナニーの時によく久美を妄想したが、あるとき酔った
勢いでそのことをしゃべってみると驚くべきことに久美もまた一樹との行為を妄想して果てたことがある、と告白された。
しかし2年前に久美は当時の彼氏と学生結婚、他県に引っ越した。会うのは実に結婚式以来だ。
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「よっす!」
「おぉ久美じゃん!・・・あんま変わってなくね笑」
「まぁねぇ」
久々に会った久美はそう大して変わっていなかった。
出張できただけにスーツを着ているとはいえ、ボート部で鍛えたがっしりとした肩、浅黒い肌、肩までもない短めの髪など特にイメージチェンジはしていないようだ。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−
2年分の話を一晩で片付けるのは用意ではない。あっという間に午前2時になってしまった。
「もう明日じゃん!!じゃ一樹の家で飲みなおそうぜ!近いじゃん」
「久美、明日会社ないの?」
「明日は休みなんだよ!もっと一樹としゃべりたいしね。」
「オーケー、じゃうちこいよ」
「片付いてる?」
「いや全然笑」
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久しぶりにに一樹の部屋に入った久美は大学時代に戻ったかのような感覚に浸っていた。
一樹はまだ大学生だから当たり前か。ここでよく話したなあ。一樹が運んで来たビールを飲み干しながら久美はそう思った。
「一樹彼女いねえの?」
「いるよー」
「あたしここにいちゃやばいじゃん!!」
「大丈夫だよ。ばれやしないさ。それより久美は吉夫さんとはどうなのよ」
久美は一瞬心が痛くなった。あまりそれをきかれたくなかったのだ。
久美の様子に気づいた一樹が心配そうにのぞきこむ。
「・・・久美、どしたの?」
「実は・・・あっちのほうがね・・・」
「久美の性欲が強すぎる?」
「ぶっ飛ばすよ笑 いや、簡単にいや、レスなんだよ」
「!!!!信じられん!」
「どういう意味よ笑」
そう、久美は決して性欲が弱いほうではなかった。
それどころか大学時代は毎日でも大丈夫だったし、セックス自体がかなり好きだった。
しかし、共働きでお互い仕事が忙しくなるうちいつしか夫婦間の行為は途絶えていた。
「でも吉夫さんと体の相性いい!って言ってたじゃん。」
「よかったんだけどね・・・最近1年以上ないや。」
「もったいない・・・じゃ一人でするの?」
「一人もあんまりだなあ。たまにいいAVみるとするけどね」
「久美らしくもないね・・・って言ったら失礼か」
「はははは」
そのとき久美は体の奥でなにかが疼くのを感じた。巨大な性欲だった。
いつしか心の奥深くしまいこんでいたそれは今まさにあふれかえり奔流となって久美の中を駆け巡った。
さらけ出してしまいたい。久美は一瞬自分が恥ずかしくなったが、まあ一樹なら慣れてるだろうとも思った。


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