投稿小説が全て無料で読める書けるPiPi's World

捨て犬
【同性愛♂ 官能小説】

捨て犬の最初へ 捨て犬 0 捨て犬 2 捨て犬の最後へ

捨て犬-1

「なんだあれ?」

俺・伊藤永佑(いとうえいすけ)25歳。
仕事帰りにコンビニ袋を下げて、いつもと同じ帰り道で見慣れない大きなダンボールをみつけた。

「明らかにおかしいでしょアレ。朝なかったし・・・。あ〜気になるなぁ・・」ぶつぶつ独り言をいいながら少しづつ近づいてみる。
ダンボールの表面に
「拾ってください」の文字が見えた

ん??これはもしや・・・犬か!?猫か!?
実はずーっと前から犬が欲しくてたまらなかった。一人暮らしで彼女もいないせいか淋しくてしかたなかったのだ。

「可愛ければ飼ってやってもいいぞ・・・」
期待と不安で恐る恐るダンボールの蓋を開けてみた!

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」


「わん わん わふっ♪へっへっへっへっ」


「嘘だろ・・・」
俺は固まった。目の前にはクゥーンクゥーンと明らかにパタパタと尻尾を振りそうな感じの・・・


人間。

犬でもなけりゃ猫でもないよな? ありえねぇ・・。出来れば関わりたくないが、一応聞いてみる

「何やってんの・・?」

以前変わりなく犬のまねしてわふわふやってる。尻尾があったら絶対喜んでパタパタしてる。絶対パタパタしてる・・・絶対ヤバいぜこいつ?

しかもよく見るとすっげ可愛い。でも男だよな?15くらいか?色白だし、ジーパンにTシャツだけか・・?髪も体も汚れてるけど風呂いれりゃ見れるようになるよな・・・って俺今何考えた!?

はっとして現実に戻る
人間は飼えません。「あ〜・・・俺行くとこあるから、じゃ・・・」
そのまま帰ろうとすると

「可愛ければ飼ってやってもいいって言った!可愛くいい子にするから僕の事拾ってよ!」と言うではないか。

「はぁ〜!?確かにそう言ったけど、犬だったらの話しだよ!お前人間だろ!? 無理な事言うなよ」

「そんなぁ・・・」
しゅーんとパタパタしてた尻尾が動かなくなって耳がうなだれる感じそのものだ。
「僕孤児院出てずっと一人なんだ。行くトコないんだよぉ・・ ねぇ僕の事拾って?犬じゃなきゃダメなら犬になるから、僕の事連れてってよ・・・」

あぁ・・・そんな顔をしないでくれよ。犬になんてならなくていいから。俺はそーゆー顔に弱いんだから。
「分かった!分かったからそんな顔すんな。家に置いてやるから、その代わり少しの間だけだからな!」

(あ〜・・・なんでこんな事に・・)と悩む俺をよそに子犬はじゃれつきながら俺のあとに着いてきた。

「ここだよ」
公園から歩いて5分くらいのとこに俺のアパートはある。鍵を開ける間子犬は嬉しそうに俺を見てる。


捨て犬の最初へ 捨て犬 0 捨て犬 2 捨て犬の最後へ

名前変換フォーム

変換前の名前変換後の名前