家族-…-2
「あいつらなんかのせいで、この命無駄にするのは意味のないことだ」
そう考えられるようになった。
私は強い子を装った
ほんとは強くなんてないのに...
学校でもクラス委員をまかされたり
友達からの相談もよく受けるようになった
私には...
家ではなく
学校に居場所があった
部活(バスケット)では
父は監督ではなくなり
気が晴れる思いだった
部活のみんなとは
何でも言いあえる友となり...
私はその友にだけ弱い部分をさらけだした。
私にとっての家族とは
何の意味も持たないものだった...
私からも家族を遠ざけるようになり
私からも家族を嫌いになった
前に
母が日記を見つけ
読まれてしまったことがある
父と母は少し焦ったのか
その時だけ
妙に優しかった。
それが
気持ち悪くて、一人で大笑いしたことを覚えている
もうこの両親に
「愛」なんてもの
求めてはいない...
私はただ誉められたかった
私はただ妹のように愛されたかった
私はただこの家族の一員として認めてほしかっただけだった...
私にとって
父・母・妹は
同じ家に住む「他人」にすぎない
同じ家に住むことで
めんどうなことは多いが
私はこの「家族」を
利用できるだけしてやろうと思う。
私をここまでにしたのは
父・母・妹
そして自分自身だ
「普通の家族」
できるものなら
もとに戻りたいと思う