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強姦主義者 『T』
【レイプ 官能小説】

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家族-9

 玄関を上がった所で田口の腕を掴む瑞穂。
 「徹!靴!」
 「は、はい??」
一瞬意味が分からなかった。
 「玄関を上がる時はちゃんと靴を揃えなさい!」
 「え?な、何でですか…?」
今までそんな事を言われた事はなかったし、する事すら分からなかった。
 「それが一般的な作法だからよ?ちゃんとこうして靴を揃えてから家に上がるものなの。さ、揃えなさい。」
 「はい…」
自分の靴を揃えた田口。次は何を注意されるのかとビクビクしながら部屋に入ろうとした。
 「表から帰ってきたらうがいと手洗いでしょ?」
 「えー、いいじゃないですか…」
 「ダメです!ほら、洗面所に行きなさい。」
田口はウザく感じた。
 「メンドクサッ…」
思わずボソッと零した。
 「メンドクサイ事を普通に出来なきゃダメなの。分かる?」
 「分かんない。」
 「じゃあ分かるまで躾なきゃね。」
 「え〜…」
 「え〜じゃない!ほら、早くしなさい!」
 「は〜い。(何なんだよ!)」
 「あ、今さぁ、何だよこのお節介なババァはって思ったよね!?」
 「お、思ってませんよ!!」
 「い〜い?母親ってそんなもんなのよ?」
 「てか、どうして俺なんかの母親替わりなんてする気になったんですか!?何の得もないでしょ?」
 「生意気なガキねぇ?」
 「が、ガキ!?な、なめんじゃねぇよ!!俺はこう見えても…」
 「今までたくさんの女をレイプしてきたんだぞって??」
 「!?」
 「んな事分かってるわよ。だから何よ?えっ?」
 「そ、それは…」
自分の事を全て知った上での言動だと感じた田口は一歩引いた。
 「道彦が常日頃から言ってたのよ。弟のように思ってる少年がいて、自分にもしもの事があったら頼むって、ね。」
 「え?アニキが…?」
 「ええ。だから私も本当の弟のように…、いや息子のように接して一人前の大人にする義務があるのよ。高田家の一人として品格を身につけてもらわなきゃね。覚悟しなさい?」
 「高田家の一人…?」
 「ええ。父が言ったでしょ?君の事は全力で守るって。それは面倒見るってき事よ。いい、私たちは君を決して一人にしない。家族と言うものを教えてあげる。」
 「…」
その言葉は田口の胸に強く響いたのであった。


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