蘇る記憶-4
「あぁ！看護師さん、恥ずかしい」
ナースのゴム手袋をはめた指のぴっちりした感触を思い出した。
「中を確認しますよ～」
そうつぶやき、麻衣は指を静かに肛門に挿入した。
「いや！いや！やめて、恥ずかしい、恥ずかしい」
そう言いながら同時に若い豆を擦り続けた。
すると、シャワーを浴びた後の水分とは違う熱い湿り気が膣の奥から染み出してきた。
「恥ずかしい、麻衣、恥ずかしいの…」
そう言いながら、尻穴に刺さした指をさらに奥まで突き入れる。
指は尻穴の輪ゴムに締め付けられ体温を感じた。
プラスチックの管に貫かれた被虐感を思い出しながら、尻穴の締め付けを感じる。
クリトリスと尻穴が連動して快感の相乗効果を生んだ。
その被虐感のなかにも快感が走る矛盾した興奮は、麻衣の中で目覚めた新たな感覚だった。
「あぁ～、恥ずかしい。恥ずかしいけど、気持ちいいの…」
小さなクリトリスがだんだん固くなっていく。
「ハァ～、気持ちいい～」
蜜が溢れて股の間を濡らす。
物を出すための穴に自分の指を入れて感じてしまう。
その快感は、背徳的なうしろめたさを伴っていた。
麻衣は深い快感と同時に怖れのような気持ちを抱いていた。
なぜか泣きたくなるような気持ちが湧き上がってくる。
「く～っ…」
麻衣は目を閉じて枕に顔を擦り付けながら、泣くように声を小さく上げた。
心を乱す快感を持て余しながらも、それに浸ることしかできない。
溢れる蜜を自然に固くなったクリトリスになすり付ける。
「はぁ～」
麻衣は熱い吐息を漏らしながらベッドの上で得体の知れない快感に酔った。
「お薬…、入れないで…」
麻衣はナースが見せてくれた浣腸器を思い出した。
ナースのゴム手袋の手に握られたプラスチック容器が押し潰される。
「いや…、入れないで。浣腸、入れないで」
麻衣は腰を前後に揺するようにして尻穴に突っ込んだ指をより深く感じようとする。
尻穴で指を包み込むように締めつける。
尻穴に埋没した自分の指から脳に快感が伝達される。