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【青春 恋愛小説】

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Thanks to..親友-1

春日部先輩に放課後待ってるよ宣言された日は何故だかいつもより放課後になるのが早い気がした。

あー…もう放課後か…春日部先輩ほんとに待ってたりしたらどーしよ…
結局苺にも麗花にも相談せずに終わったし…
でも今日は本屋さん行きたいんだった!!先輩に構ってる暇なんてない!!よし。普通に帰ろう。

と心に決め帰り支度を進めていると教室の外から声が聞こえた。

「三枝さん!!ちょっと…」

隣のクラスの安藤さんだ。

『なぁに??』

「ねぇ??今日の図書管理代わってくれない??急用が入っちゃって…。三枝さんが当番の時代わりにやるからさ!!」

私は図書委員会に入ってる。
なんとなくどれでもいいから委員会はやっておいた方が得かと思って元々本が好きだったし図書委員を選んだ。

図書委員の主な仕事は放課後の図書館管理。
本の貸し出しをしてあげたり本を並べたり…基本的に結構地味だったりする。

『うん…別にいいけど…』

「ほんと?!じゃぁよろしくしていい??ほんとごめんね!!じゃっ…」
と安藤さんは小走りで帰ってしまった。
断る時間がないっつーの。

「真帆ぉー。帰ろぉ!!」
そこへ麗花がやってきた。

私と麗花はいつも駅まで一緒に帰る。

『ん。あーごめん。今日一緒に帰れないや。図書館管理頼まれちゃって…』

「まじー??たるぅ…よくやるねー。」

『まぁ…本好きだし。』

「そっかぁ。じゃぁうち先帰るねー。頑張ってー」

『ぅん。ありがと!!帰り気を付けてね。じゃ』

「はいよー。じゃばいばーい。」

私は麗花に別れを告げた後図書室へ向かった。

その時ふと中庭に目をやると春日部先輩がブランコに座っている。

…うわ。ほんとにいるし。行かないっつたじゃないの…。

私は春日部先輩を無視してそのまま図書室に向かった。

はぁ…。暇だ。誰もいやしない。なんの為の図書館管理なんだかわからない。こりゃあ帰ってもばれないな。

そう思いつつも閉館時間の6時30分まで図書館の受付で本を読んでいた。

ふと外を見るともう暗くなって来ている。

…さて。暗くなる前にさっさと帰るかな。

本屋はしょうがないから明日にしてさっさと帰ることにした。

昇降口に向かう時またふと中庭を見るとブランコに人の影が目に入る。


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