Thanks to..親友-2
…え??もしかして…春日部先輩??まだ居るの??ほんとに私のこと待ってるの??
考えに考えたあげく私はちょっと可哀想だったので顔出してやろうと思い靴をはいて中庭に向かった。
ブランコに揺られながら春日部先輩はずっと下を向いてる。
私はゆっくり春日部先輩に近づく。ブランコの前にある柵まで着くと春日部先輩らやっとこっちを向いた。
「おせーよ。」
『…………。』
「何してたの??」
『ちょっと図書館に…』
「は??今まで本読んでたの??」
まさか…?!
『私…図書委員で…』
「そうだったんだ。ってか先言ってよ。俺のオフまるつぶれ。」
オフ??ぁあ…そうか…サッカー部だっけ。
そういえばオフが滅多にないって今日の昼休み言ってた気がする。
でもでも私は最初から行かないって言ってあったんだし。勝手に待ってた先輩がいけないんだ。そうだ!!
『じゃ、帰ります。私ほんとは来るはずじゃなかったんです。でも私は先輩の誘い断ったのにこんな時間まで春日部先輩を待たせて結局来なかったとかいう噂たてられて他の先輩にああだこうだ言われるのは嫌だったから来ただけですから。』
「そ。じゃ送ってくよ。家どの辺??」
『結構です。』
とだけ言って私は歩き始めた。
「送ってくって。もし真帆ちゃんが事故とかにあったら送っていかなかった俺の責任になるし。そういうの嫌だから。」
と春日部先輩は意地悪そうな笑みを浮かべて言う。
その顔と言葉を聞いて私はムカッと来た。
『事故になんか合いません。もしあったとしても先輩のこと責めたりしませんから。ほんとに結構です。』
「いいじゃん。俺真帆ちゃんのこともっと知りたいし。」
ピョンとブランコから飛び降り私の隣に着地してねっと言う。
その時またフワッとあの匂いがしたんだ。
私はもう歯向かえなくなり、勝手にしてください。とだけ言い歩きだした。
春日部先輩は私の横にぴっとりくっついている。