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透明な滴の物語U
【同性愛♀ 官能小説】

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カーテンの向こう側で-1

第6話 カーテンの向こう側で

台風が去った余波のように祐梨の肛門は収縮で繰り返し震えていた。
恵子は便器代わりのバケツを外し、トイレットペーパーを折り重ねた。
「さあ、祐梨さん。こっちにお尻出して」
そう言われて祐梨は少し位置をずらし、四つん這いになって恵子に尻を差し出した。
尻を突き出すと、飛び散った浣腸液や茶色の便に汚れた尻が露わになった。
それは泥まみれになりながらも生還した遭難者を思わせた。
「よく頑張ったわね」
そう言って恵子はきれいにトイレットペーパーで拭き取りはじめた。
ちょうど小さな子どもが母親からされるような姿態に、祐梨は恥ずかしさを耐えた。
「ごめんなさい…」
酷使したあとの痛い尻穴を拭いてもらいながら祐梨はか細い声で謝った。
お腹が楽になって落ち着くと、先ほどの嵐のような苦闘がよみがえり、祐梨はむず痒いような羞恥を感じた。

聡美が青いバケツに近寄った。
バケツの中は長期間の便秘に特有の強烈な臭いが充満している。
四つん這いの祐梨は興味深げにバケツの中身をのぞく聡美に気づいたが、もうそれに反応する気力はなかった。
バケツの中は半分近く便で埋まっていた。
最初に祐梨の腸が吐き出した浣腸液は便の色素に染まり、キャラメルソースのように底に沈殿していた。
次に、苦しみながら産み出した茶褐色のテニスボールが土台を築くように居座る。
その周囲に黒いビニールパイプのような太い便が曲線を描いている。
さらに、比較的色の薄い大量の軟便がクリームのようにトッピングされている。
そして最後に、薄黄色の尿によって全体がコーティングされていた。
それらが混じり合った強烈な臭気が湯気のように漂う。
その匂いは体内から出てきたばかりの生々しさを感じさせた。
これが可愛い顔をした祐梨から出てきた物とは到底信じられなかったが、事実だった。
ふと四つん這いになっている祐梨を見ると、その視線に気が付いたのか祐梨はすぐに顔を伏せてしまった。

「祐梨、見てみる?」
聡美がそう言ってバケツを運んできた。


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