風俗への誘い-7
「風俗において男が本当に満足するのはセックスでエクスタシーに達した瞬間だよ。それはソープ以外にはない事だよ。だから風俗の中で本当に男を喜ばせる事ができるのはソープ嬢だけだよ。だからソープ嬢は他の業種と違い一目置かれるんだよ。その中でもトップクラスの花梨ちゃんは別格なんだよ。指名が後を絶たないからね。」
「1日何人ぐらいに指名されるんですか?」
「びっちりだよ。今日は21時出勤だから2人だけだけど、指名の予約は100件越えてるからね。」
「ひ、100件!?」
「ああ。キャンセル待ちが30件あるからね。彼女はなるべくたくさんの人に夢を与えたくて生理以外で休みをとらないんだ。本当は今日、店長が体を気遣って休みを与えたんだけど、それだけ問い合わせがあるのに休めないと言って出勤してきたんだよ。頭が下がるよ、マジで。」
「何が彼女をそこまで動かすんですか??」
「金もなく住むところもなかった自分がこんなに裕福に暮らせるようになったのもお客様のおかげだと思ってるからさ。大金を手にしたからに」豪華な生活を送りたい。でもその分一生懸命働く…それが花梨ちゃんのモットーさ。それは正しい事だよ。花梨ちゃんには豪華な生活を送る権利があるからね。誰も文句は言えないよ。彼女は頑張ってるからね。
「うん。それは分かるよ。花梨さんていくら稼ぐんですか?」
「月給200万かな。毎日12時間働くからね。でも店への貢献はそれ以上だよね。大黒柱だよ。」
「凄いですね…。」
「静香ちゃんは月給いくら?」
「多くて10万くらいです…。」
「そうかぁ。じゃあ泡姫で働けば年収が月収に変わるね。いや、その倍以上か。」
「年収が月収…」
その言葉は私の胸に深く刻まれました。年収が月収ですよ!?たいていの欲しい物は手に入る金額です。
「静香ちゃん、周りを見てみろよ?たくさんの女の子がいるだろ?静香ちゃんにはどの子が風俗嬢でどの子が違うか分かるか?分からないだろ?そんなもんだよ。気にするのは自分だけだ。頭のいい子は何食わぬ顔して風俗で働いて欲しい物買いまくってるんだよ。例え静香ちゃんが風俗で働こうが街を歩けば誰も分からないし気にもしない。そんなもんだよ。もしかしたら今、静香ちゃんを見て風俗嬢じゃないかと思ってる奴なんかたくさんいる。誰もが風俗嬢に見られ、誰もが風俗嬢とは見られない。そんなもんだよ。なら風俗で働く事がそんなに敷居の高い事なのかって事。ほら見ろよ。あのスーツを着ていかにもキャリアウーマンって感じだろ?あの子。立派な大学出て有名会社に就職したんだろうな、みたいな。」
「そうですね。お堅そう。」
「でもあの子はピンサロ嬢だ。」
「えっ?」
「来た客のチンポをアルコールを染み込ませたタオルで拭いて口でチュパチュパしてお口で男を昇天させるのが仕事の女だ。そんな事、この業界にあなきゃ分からない事だろ?だから風俗嬢というのを意識しなきゃ何てことないんだよ。みんなそうさ。何食わぬ顔して金稼いで豪遊してるよ。そんなもんさ。」
「…」
さすが勧誘マンです。こちらの意識に入り込み変えるのが巧いです。