風俗への誘い-6
そしてその日の帰り、とても綺麗でブランド物をお洒落に着飾った女の人が泡姫に入っていくのが見えました。あんな美人が風俗で働いているんですから、男性としてはたまらないでしょうね。
「彼女、うちのナンバー1だよ。」
俊さんが話しかけて来ました。
「モデルさんみたいだね。」
「俺から見れば静香ちゃんだってモデルみたいだよ?」
「またまた〜。」
「マジだよ?俺はあの花梨ちゃんにも静香ちゃんは勝てると読んでいるんだけどな。」
「無理無理。あんな美人に私が適うわけがないよ。」
あれは相当綺麗です。だって彼女目当てに全国から泡姫に来る訳ですよね。それはそれで凄い事です。
「彼女だってもともとフリーターって言うか、住むとこなくて掲示板で神待ちしてたんだぜ?」
「え?マジ?」
「ああ。いやー、あんま風呂入れなかったみたいでとにかく臭かったなぁ。服も一着しかなかったから汚いし臭いし下着は言うまでもなかったよ。」
「とてもそんな風には見えなかったけど?」
「マジだって。俺が泡姫にスカウトしたんだから。」
「えっ?俊さんがスカウトしたの?」
「ああ。化粧もしてなくて身なりも汚かったけど、ちゃんとすれば花梨ちゃんはとんでもないいい女になると読んでさ。化粧品とか服とか買って家にお持ち帰りしてさ。ちゃんとメイクして服着せたらさ、いやースゲーいい女でさ。暫く家に泊めてやったんだよ。そんで泡姫に入るのを勧めたら即決でやるって。彼女はとにかく金が欲しかったからね。」
「何の躊躇いもなく?」
「ああ。潔かったよ。」
そういう人もいるんだなぁって思いました。
「でも接客が下手でな。ソープテクニックなんて知らないし。苦労したと思うよ?客からけっこう苦情あったからな。でもお客に失礼な態度は決してとらなかったな。それは凄い事だと思うよ。彼女はソープ嬢としてのテクニックをお客様から学んで行ったんだよ。彼女がソープ嬢になって5年が経ったけど今では満足しない客はいないほどだよ。」
「凄いですね…。」
花梨さんに興味を持ってしまいました。