風俗への誘い-2
仕事の帰りに繁華街を通るんですが、色んな人に声をかけられます。飲み屋さんの呼び込み、ギャバクラへの勧誘、そして一番多いのは風俗への勧誘です。風俗店の人によれば私なら月100万は軽く稼げるとの事です。顔もいいしオッパイもデカいとの話が伝わりあちこちの風俗店の人に勧誘されますが、風俗はねぇ…。だってどんなお客さんが来ても接客しなきゃならないんですもんねぇ…。イケメンばかりの客なら考えるけど、気持ち悪いオタクやおじぃちゃんが来てもしなきゃならないなんて無理ですよ。おじぃちゃんとエッチしてる自分なんて想像出来ないし。断り続けても毎日私を見つけてアタックしてきます。繁華街通らなきゃいいじゃんて話ですが、でもお店が繁華街のど真ん中なんで…。
一番しつこくアタックしてきたのはソープランドの勧誘でした。この繁華街は日本でも有名なソープ街なんです。吉村のソープと言えば有名です。その吉村の中でも一番の人気を誇る泡姫というお店の人からいつもアタックされてました。どこで知ったのか知りませんが、もう私の名前も覚えてしまいました。
「静香ちゃ〜ん、いい加減うちに来てよ〜。」
「つーか、俊さんこそいい加減にして下さいよ〜。」
何だか変に仲良くなってしまいました。
「静香ちゃんならうちの店、いや吉村、いや日本一、いや伝説のソープ嬢になれるって!」
「別にその分野で一番になりたくないですから!」
「うちに来てくれたら300は出すよ!」
「そ、そんなに!?」
「300円♪」
「せこっ…!」
「ウソウソ、カワウソ♪」
「…つまんない。」
「ハハハ、マジで300万は出すよ。毎月。」
「金額デカすぎて嘘っぽい〜。」
「マジだよ。オーナーの許可もらってるもん。」
「…、ぐらついてないよ?決してぐらついてないからね!?」
「300万〜♪」
「…じゃあね俊さん…」
「何だよ〜。またね♪」
私は足早に逃げて来ました。ヤバい、ちょっとぐらついた…。300万?月?夢のようです。い、いやいやダメダメ、風俗はダメ…!私は強く自分に言い聞かせました。