実況タイム-5
「さて、ベッド上では形勢が逆転しています。真雪さんが仰向けで、龍くんがクンニ○ングス攻撃をしているところ。すでに真雪さんは身体を大きくくねらせ、喘いでいます。とっても気持ちよさそうですねえ、ケニーさん」
「龍は真雪のツボをちゃんと知っとるんや。真雪のツボはク○トリスの上、フードの両側と、すぐ下の谷間の入り口や」
「って……なんでそんなことを知ってるんすか? お父さん」
「わいは娘の身体のことは何でも知っとる。父親やったら普通やろ?」
「いや、絶対普通じゃないっす。怪しすぎっす」
「お、また龍が仰向けになったで」
「ほんとだ。そうか、そのまま騎乗位っていうパターンすね」
「そうみたいやな」
「ご説明がまだでした。この『Sweet Sweet Bed Time』は一時間番組です。中継するにあたり、愛し合う当人たちには前戯からフィニッシュまで、長くても55分以内で収めてもらうように頼んであります」
「残り10分やからな、ちょっと慌てるわな」
「本当だったらもっと時間をかけて体位もいくつか変えながら愛し合うんでしょうけど、今日はちょっと慌てさせてしまっているようですね。ケニーさん、二人のメイクラブの平均時間は?」
「付き合うてすぐの頃は一回あたり30分ももたんかったらしわ」
「当時龍くん、若かったっすからね。何しろ中二」
「そやけど何度もイけるよってに、一晩に3〜4回は繋がり直してたらしいで。ほんで合計2時間程度」
「……ほんとに若いっすね……。で、今はどうなんすかね」
「一回に時間掛けるようになって、平均すると3時間ぐらいや、言うとったわ、真雪のヤツ」
「じゃあ、今日はずいぶん端折ってるってことっすね」
「そういうこっちゃな」
「さあ、いよいよ二人が繋がります。仰向けになった龍くんの身体に真雪さんが覆い被さります。そうして、真雪さんが少し腰を浮かせました。龍くんはゴムを被せた自分の持ち物を手で握っています。そして……、ゆっくりと真雪さんの腰が落とされていきます、龍くん、とっても気持ちよさそうです。大きなため息をつきました。真雪さんもうっとりとした表情で龍くんを見つめています。少し涙目になっているようです」
「話によると、二人がクライマックスを迎えるのに一番好きなポジションがこの騎乗位。どうしてなんでしょう、ケニーさん」
「真雪は乗馬で国体に出場したことのある変わりモンや。ほんで、その姿に龍は惚れこんどる。自分が馬になってるんちゃうかな」
「なるほど。少しMっ気がある気もしますが……」
「真雪の腰の動きが、最高に気持ちええらしわ」
「それに、あの魅力的なバストが大きく揺れるのも見られますしね。あ、二人の動きが大きくなってきたようです。龍くんは目を固く閉じて苦しそうに歯を食いしばっている。もう間もなくなんでしょうか。真雪さんはリズミカルに身体を上下させています。確かに乗馬の時のような動きにも見えます。あっ、加速度的に動きが激しく、速くなっていっています! も、もうすぐクライマックスかっ! 龍くん目を固く閉じたまま口を大きく開き、声を上げ始めました! 真雪さんの身体からは汗がたくさん流れています! あっ! 真雪さんの動きが止まった! そして大きくぶるぶると身体を震わせています。イっているようです。りゅ、龍くんの腰がびくんびくんと上下に跳ね上がり始めたっ! 龍くんもイっているようです、イっています! おお! 二人同時! 真雪さんの身体が龍くんに倒れ込む! 恍惚の表情で二人は唇を重ね合わせました。そしてむさぼるようにキス! って、まだ龍くんの腰はびくびくしているっ! ずっと射精しているのでしょうかっ! すごい! まだ出しているようです!」
「相変わらずすごいやっちゃな、龍……」
「信じられません、あんなに長くイけるもんなんすね、男でも」
「龍やケンジは特別なんや。羨ましい限りやな」