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人妻苑―ひとづまのその―
【若奥さん 官能小説】

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悪戯―いたずら―-5

 やがて両足にはめられていた手錠だけが外されると、いかがわしい道具を持った島袋の存在に気づく。

「そろそろこれが欲しくなる頃だろうね」

 いやいやと拒絶を目で訴える美人妻。しかしショーツを脱がされる時にはほとんど抵抗しなかった。
 ようやくあらわれた女性器は、雨上がりに咲く花のように濡れて、かすかに開いていた。

「病みつきになる匂いだ」

 濡れたライスペーパーみたいなショーツから人妻の体臭を吸い込み、糸の引き具合を舌で確かめる島袋。何よりも効く処方箋である。

「興味はありますよね?バイブですよ、バイブ」

 この場面で再開したバイブレーターは、先ほどの第一印象よりもはるかに生々しく見えて、紗耶香の欲求を満たして余るほどの能力を秘めているような気がした。

 あんなのが入ってきたら……。
 いやだ、私ったら。あれを覚えてしまったら、今度こそほんとうにダメになっちゃう──。

「セックスができないときに、人妻は皆これで自分を慰めるんですよ。ほうら、パールがこんなに埋まって。何粒あるのか数えてみますか?」

 紗耶香は口の中に唾をためながら、目の前の玩具をじいっと見つめる。
 夫のものよりも、そしてあのとき受け入れた自治会長のものよりも太く長く、今にも動き出しそうな雰囲気が体の裾を疼かせた。

「我慢するのも主婦の務めですからねえ。奥さんは主婦の鏡だ。しかしこんなことをされてもまだ我慢できますかね?」

 バイブの先が紗耶香の素足に触れてきた。

「いや……」

 思いもよらない柔らかさに鳥肌が立って、ぽっと顔が熱くなる。
 バイブは紗耶香の脚を徐々に這い上がり、ふくらはぎや太もものリンパを刺激しながら、淫らな目的を持ってどんどん上る。

「もうここまで来ましたよ。奥さん、どうしますか?」

 今、バイブが圧しているところは、女性器からわずか1センチほど横の肌肉である。
 汗だか愛液だかわからない結露でバイブが横すべりする。

 焦らすようにそこをぬめぬめと愛撫されているうちに、

「あ……ああ……、だめ……、しないで……」

 紗耶香は脚をM字に開いたまま、バイブを導くように腰をくねらせた。

「うくん……やあん……」

 ついに陰唇を捉えたバイブ。紗耶香には初めての感触だった。

「これは大変だ。奥さんのここから水漏れしてますよ。私がなんとかしてあげますからね」

 ゆるみっぱなしの膣内からは、熱い滴りがくり返されている。その粘液をバイブですくってクリトリスへ塗り付け、大と小それぞれの陰唇をねちょねちょといじくってやる。


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