投稿小説が全て無料で読める書けるPiPi's World

人妻苑―ひとづまのその―
【若奥さん 官能小説】

人妻苑―ひとづまのその―の最初へ 人妻苑―ひとづまのその― 22 人妻苑―ひとづまのその― 24 人妻苑―ひとづまのその―の最後へ

悪戯―いたずら―-4

 そこはだめ……、ああ、そこもいや……、あそこが、じんじんしちゃう──。

 微熱どころでは済まない紗耶香の体が独りでに粟立っていく。

「あれを忘れるところだった」

 つぶやきながら島袋が別室へ消える。
 もやもやしたまま紗耶香が待っていると、エプロンを手にした島袋が戻ってくる。

「これがないと、起つものも起たないんでね」

 紗耶香の背後からエプロンを着せていく島袋。寂しい男の偏屈な趣味である。
 そしてリクライニング付きの座椅子を見つけてくると、そこへ紗耶香を座らせて、さらにSMプレイ用の縄でもって若妻の全身をぐるぐると縛っていく。

「体に傷だけはつけないでください……」

「大丈夫ですよ、ちゃんと愛情を持ってやってますから」

 冗談か本気かわからない島袋の言動に、紗耶香はただ不安になるばかりである。

「奥さん、ますます素敵な恰好になりましたよ」

 見事にドレスアップされた人妻の全貌に興奮して、島袋の股間に青春が宿ってくる。人質のようなビジュアルが目に眩しい。
 縄に挟まれた胸のふくらみが呼吸で揺れて、吐息で揺れて、たまらなく猥褻である。

 こんな恰好をご近所さんの誰かに見られたら──紗耶香の心配は尽きない。

「こういうの、嫌いではないでしょう?」

 操り人形の糸を引くように島袋が縄を触ると、紗耶香の全身にかすかな束縛感が食い込んできた。

「あう……うう……」

 むしし、と歯を見せて島袋が笑う。そしてエプロンの脇から手を差し込んで胸を揉み、紗耶香の反応を見て、服の中から片方の乳房をこぼれさせた。

「ちょっ……と、やめ……」

 かまわず乳首に吸い付きつつ、太ももをべっとりと撫でまわす。

「あん……」

「スケベな奥さん、ああ、この歳まで生きててよかったですよ」

「あ……ん」

 スカートの中に迫ってくる手が下着にまでたどり着いて、ひょいと生地を引っ張る。ショーツが股間に食い込む感触に身悶える紗耶香。
 さらに五本の指が別々にうごめいて、恥部のあたりへ移動するやいなや、敏感な粒を探るようにじっくりと撫でまわしてきた。

「あ……はん」

 性的な電流を浴びた下半身が痺れてひくつく。

「奥さんのここは、浮気癖がついてしまったようですねえ。ほら、もうこんなにふやけてる」

 割れ目のラインに沿って下着を愛撫する島袋の指に、適度な湿り気が染みてくる。

「濡れてますよ?」

 それは紗耶香も認めるしかなかった。嫌いな相手に生理をコントロールされているという後ろめたさが、今の紗耶香には媚薬のように感じられた。
 体の奥から溢れ出してくるものの正体は愛液であり、紗耶香の本音によってつくられた甘い蜜なのだ。

「はあ、はあ、だめ……はあ、はあ、あん……」

 記憶に自信がなくなりそうなほど、紗耶香は男の愛撫に溺れていった。


人妻苑―ひとづまのその―の最初へ 人妻苑―ひとづまのその― 22 人妻苑―ひとづまのその― 24 人妻苑―ひとづまのその―の最後へ

名前変換フォーム

変換前の名前変換後の名前